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2009年08月05日
◎7月はドル高有利だが・・・
< 過去9年間で8度もドル高 >
今週は月末週ということで、市場筋の一部で注視されていることがある。
それは、経験則あるいはアノマリーの観点から指摘される要因である、「7月相場はドル高有利」が今回も適応できるのかどうかということだ。
確かに調べてみると、とくに00年以降の勝率は極めて高く、昨年までの9年間で7月相場は実に8度もドル高・円安へと振れている。
そうしたなか、今年の7月相場はと言うと、今月はじめのオープンレベルは96・20円台。したがって、本稿執筆段階で今月も残り3日、このままいけば月足は経験則とは逆に2度目の陰線引けとなってしまう。
パターンのような陽線引け、ドル高で大引けるための巻き返しが入るのかどうかに是非とも注目したいが、需給的には月末の30、31日とかなり大口の外貨建て投信の設定が予定されている。もちろん、実績次第ながら需給的にはドル高に振れる可能性も否定出来ないだろう。
< 8月相場は逆に円高有利 >
さて、そんな7月相場を踏まえた来月の8月相場はと言うと、7月とは逆に圧倒的な「円高有利」な状況となっている。前記した状況と同様に調べてみると、00年以降では9回中7回がドル安・円高へと振れていた。やはりかなりの高確率だ。
ただし、間違って欲しくないのは、こうした経験則、アノマリーというのは的中率が決して100%というわけではない。過去のパターンを参考にしたうえで、「そうなる可能性が高い」---ものに過ぎない。
あくまで当たるも八卦、当たらぬも八卦、リスク要因のひとつとして、頭の片隅に留めておく参考程度の知識にしていただきたい。(了)
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