TOP
コラムTOP
最新コラム
バックナンバー
2009年07月01日
◎レバレッジ規制は自業自得

< 規制決定の背景になにが? >

個人投資家向け為替証拠金取引、いわゆるFX取引のレバレッジ規制について、断続的に取材を続けているが興味深い話をそこここで聞くことが出来る。

なぜ倍率が25倍なのかという問題もそうだし、2年とされる猶予期間についての話や、CFD規制の話、海外業者に対する規制の話---なども雑談ベースを含めて筆者は聞いている。

ただ、全体的にはオフレコで書けない話が多いかな。危ない話ばかりで。

< 駆け込み的な荒稼ぎに注意 >

そんななか、感想としてひとつ思うのは筆者も「業界内」にいる人間だが、今回の規制は自業自得だったのではという気がしている。

何故なら、業界の一部でキチンとした「協会」を設立しようとしたけど、参加を拒否するFX会社などがあまりに多く、上手くいかなかったり、政治家を担ごうとしたけど、それも失敗に終わったりした経緯などがあるからだ。

自分たち(自分の会社)さえよければ業界はどうでもイイ---ということが巡りめぐって今回の措置につながった気がしないでもない。ある大手証拠金会社の重役が面談した際、筆者に「キチンと根回しをしておけば」---と後悔していたけれど、そのチャンスはなかったわけではないと思う。それを生かせなかったことこそが原因では?

いずれにしても、これで撤退する業者などは続々と出てくるだろう。業界の縮小などという言葉では片付けられないほどのダメージを被る可能性もある。

そんななか、金融庁の人間がもっとも警戒しているのは、最後の最後に見せる「駆け込み的な荒稼ぎ」の動き。それが合法的なものであればまだしも、力任せによる無理やりな行動に出る先がないとも限らない。(了)



Copyright (C) 2004 fx-newsletter All Rights Reserved