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2009年04月29日
◎薄れるおカネの有難味

< 電子マネー普及で現金減少 >

少し前までは、現金あるいはクレジットカードによる支払いが主流となっていたが、最近は電子マネーと呼ばれるタイプの支払いも珍しくはなくなった。駅やコンビニ、ファミレス、書店など電子マネーによる支払いの出来る店もいまでは少なくなく、電子マネーのさらなる普及に一役買っていることは間違いないだろう。

現金をまったく持って歩かない、とまでは言わないが、持ち歩く現金の金額が減っているという方もきっと少なくないに違いない。

< 便利さの反面で弊害も >

現金いらずで確かに便利なで菓子マネーだが、そんな電子マネーの普及が思わぬところで弊害となって現れているようだ。そのひとつは、おカネとくに硬貨に対する意識の希薄化になる。皆さんの周りでもジャリ銭を嫌う方などはいないだろうか?

筆者が子どものころは「一円を笑うものは一円に泣く」---と言われ、非常に大切に扱っていたものだが、実際のところ、最近一円玉などは普通に道端によく落ちているし、それを誰も拾わない。時代は変わったものだと思わざるを得ない。

多くの企業で給与が手渡しから銀行などへの振り込みになった際にも同様の問題、つまりおカネに対する有難味が欠けたと言われたものが、ここ最近の意識希薄化はそれを上回るものという気がする。

飽くまで筆者の持論になるけれども、為替に限らず金融取引一般で勝つためにはまず謙虚なスタンスが必要不可欠だと思っている。しかし、最近目につくのはおカネに対して、謙虚どころか非常に傲慢な態度ばかりだ。
これでは仮にいま現在勝利を収めている方にしても、どこかで強力なしっぺ返しがやってきそうな気がしている。(了)



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