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2009年03月11日
◎「よく動く」3月相場
< 2月は動くか否か両極端 >
経験則の観点からすると、2月相場は「動くときには大きく動くが、動かない年はまったく動かない」---という両極端になり易い傾向が強くうかがえた。
そして、振り返ってみると今年の2月相場は前者のパターン、つまり「大きく動く」パターンだったと言えそうだ。月間の価格変動は実に10円を超えている。これは昨年10月以来の変動幅となる。
< 3月の勝敗は若干円高有利 >
さて、そんな2月相場を受けた足元の3月相場はいったいどうなのか。やはり経験則の観点から考えてみたい。
まずは勝敗表だが、90年以降昨年までの19年間で勝敗は7勝12敗となった。
すでに2月の段階からパラパラと観測されているが、3月期末に向けてマーケットではリパトリと呼ばれる生命保険会社などによる国内へのさらなる資金還流が断続的に出易い環境にあるのかも知れない。
そんな3月相場について、ほかの特徴を調べてみると、非常に重要なものが別に観測された。それは、方向性は別にして平均すると「年間を通してもっとも値動きのある月」であると言うことだ。
実際、昨年の3月相場を例に挙げると、月初の104円台から月末に向けて95円台まで下落しており、年間のトップには届かなかったが、それでも月間の変動幅は8・43円で年間第3位の大きな変動を記録している。
改めて指摘するまでもなく、今年は1月そして2月と概ね荒れ相場で予断の許さない状況が続いてきたが、そんな状況はまだしばらくのあいだ続く可能性を否定出来ない。
なお、大きく動く相場は収益を挙げるチャンスでもある同時に、逆に損失を被る危険性も孕んでいる。十分に注意を要したい。(了)
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