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2009年01月14日
◎今年の為替予想レンジ

< 年間変動率17%を参考 >

新年早々の原稿ということもあり、今年一年間のレンジ予想をしてみたい。

当コーナーでもたびたび紹介しているが、1年間の相場変動を示す分析方法に「年間変動率」というものがある。

紙幅の関係などもあり算出方法など詳細は省略するが、それによるとドル/円の過去の平均変動はおよそ17%となっている。これはつまり、ある年の相場が1ドル=100円で始まったとし、一方向まみに動いたとすれば年末に向けて117円あるいは83円となっても不思議はないと言うことを意味する。

< 100円台回復は微妙か >

さて、そんな年間変動率を頭に入れたうえで今年のオープンレートは幾らだったのかというと、筆者が参考にしているデータでは90・70円レベルだった。
これを基準価格として、経験則である17%の価格変動を考え併せせたものが今年の予想レンジとなるわけだが、以下で「強気」「弱気」「中立」の3パターンにわけてまずは考えてみたい。

@「強気」;基準レートが年間のドル最安値で17%のドル高進行
 =106・10円
A・「弱気」;基準レートが年間のドル最高値で17%のドル安進行
 =75・28円
B「中立」;基準レートを中心に上下均等に9%ほどの変動
 =ドル高値98・86円
  ドル安値82・54円

3パターンのうち、もっともオーソドックスなBだと考えた場合でも、ドルは年内に3ケタ台に届くことが難しい反面、95年につけた史上最安値に近い水準へのドル安進行が否定出来ないという厳しい結果だった。
果てさて実際のところはどうなるのだろうか?(了)



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