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2008年12月10日
◎12月はドル高有利だが・・・
< 数字ほど強気になりきれず >
早いもので、今年もいよいよ残り1ヶ月を切った。
そこで今回は当レター恒例の過去の経験則に基づいた当月見通し、12月のドル/円相場動向を簡単に報じて見たいと思う。まず、戦績は90年以降の過去18年で12勝6敗という勝率になっている。つまり、3回に2回まではドル高に振れているということになるわけだ。
ただしデータ上、ドル高が有利な12月相場だが、なぜかここ数年は逆にドル安有利となっている。具体的にいえば、前述した6敗のうち4敗は02年から05年までに記録されたものだった。それからすると、一見「ドル高は有利」ではあるが、勝率や数字で示されるほどではないのかも知れない。
< 気になる「11月陰線引け」 >
さて、そんな12月相場には、別に3つほど大きな特徴がうかがえる。
ひとつは、「月間を通した値動きそのものはあまり大きくない」ということで、たとえば昨年の12月相場も月間を通して5円ほどのレンジ相場に留まっていた。
また、「一方向に偏った値動きを辿り易い」---ということも意外に少なくなく、これについてはセオリーに沿ったドル高ではなく、ドル安方向に動いても、おおむねそうした傾向がうかがえる。
そして最後の特徴は、「何故か11月と12月は同じ方向相場が動きやすい」と言うことだ。11月の月足が陰線なら12月の月足も陰線引けとなることが多く、変動相場制以降で実に8割近い勝率を誇ると言われている。なお、肝心の今年の11月相場は「陰線引け」だった。
以上はすべて飽くまでも経験則によるもの。「当たるも八卦、当たらぬも八卦」だが、参考程度と言うことで頭の片隅にでも入れておいても損はないと思っている。(了)
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