TOP
コラムTOP
最新コラム
バックナンバー
2008年11月26日
◎注目される米閣僚人事

< 次期財務長官の関心高い >

今月4日に実施された米大統領選で民主党のオバマ氏が勝利を収め、次期大統領として当選を果たした。

それを受けたマーケットの次なる注目点といえば、次期政権の閣僚人事になるだろう。なかでも、ポールソン氏の後任となる財務長官を誰に指名するのか、いまだに欧米を中心とした金融危機がくすぶっている状況ということもあり、非常に重要なポイントになりそうだ。

< 最有力はガイトナー氏 >

では一体、どんな顔ぶれが「候補」として挙がっているのだろうか。

いま現在、米国のマスコミなどで報じられている「有力」財務長官候補は次の3人だと思われる。すなわち、営の経済顧問を務めてきたボルカー元FRB議長、そしてサマーズ元財務長官、そしてNY連銀のガイトナー総裁になる。また3氏に続くダークホース的な存在して、著名投資家ウォーレン・バフェット氏、米連邦預金保険公社のベア総裁などの名前も挙がっている。

当然ながら、それぞれの候補が長所を有しており、絞り込みは中々に難しい。しかし、NY連銀のガイトナー総裁はFOMCにおける副議長としての役割を忠実にこなしてきたとの実績に加え、まだ47歳と非常に若いことが期待され、最有力候補に挙げる専門家が少なくないようだ。

それに続く人物はサマーズ元財務長官で、実績や知名度は申し分なし。53歳という年齢もガイトナー氏ほどではないがプラス要因だろう。ただ、かつての女性差別発言が足かせとなっており、次点に留まっているようだ。

ともかく、「世界恐慌」以来とも言われる深刻な金融危機の下での政権交代となるだけに、誰が就任するのか、それによっては好感や失望と言った展開をたどりかねないのかも知れない。(了)



Copyright (C) 2004 fx-newsletter All Rights Reserved