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2008年07月02日
◎ヒラリー氏の処遇、最有力は院内総務?

歴史に残る大激戦を演じた米大統領選の民主党・候補者争いは、今月7日ついにヒラリー氏が選挙戦からの撤退を発言し、選挙戦に終止符が打たれる格好となった。

そんななか、早くもヒラリー氏の今後の処遇について話題となっているという。
そこで今回の当コーナーでは、ヒラリー氏の処遇について米国のマスコミなどで指摘されている主な4つのポストに付いて簡単に報じてみたい。

@;副大統領
いうまでもなく、大統領に次ぐ全米ナンバー2のポスト。オバマ氏が弱い、白人男性の労働者階級や高学歴の女性などにヒラリー氏は逆に非常に強い。したがって、ヒラリー氏が副大統領候補となれば、オバマ氏の弱点を補うことが出来るため、専門家のあいだでは「理想的なコンビ」とも指摘されている。確かに、実現すれば共和党サイドにとって、かなりの脅威となることは間違いなさそうだ。
しかし長い戦いを通じて両者の関係はかなりこじれている。実現は困難との見方も。

A;上院院内総務
大統領、副大統領に次ぐ全米第3位のポストか。多数派を占める議会における最高指導者、党の代表者となるだけに、4年後の再チャレンジを考え「ハク」をつけることを主眼とすれば、もっとも最適なポストと言えよう。
もちろん本人次第だが、もっとも可能性が高そうだ。

B;NY州知事
決して低いポストではないが、それでも副大統領や院内総務に比べれば見劣りする。しかし、それでもなお、本人が就任に意欲を見せているとの情報もある。
最大の理由は、米政界におけるジンクスとして大統領を目指すには有力州の知事を務めていることが就任への近道と言われていることだ。事実、夫であるビル・クリントン氏も州知事から米大統領へとのぼりつめた人物である。

C;最高裁判事
いわゆる「三権」のひとつであり、その長ということになる。ポスト的には終身であり、みずから辞任を申し出ないかぎり半永久的に留まれる。
最長8年しか出来ない米大統領の任期と比べるまでもなく、全米に及ぼす様々な影響という意味では、群を抜く重要職との声は少なくない。またステータスの高さも副大統領には及ばないものの、院内総務クラスと言えよう。(了)



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