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2008年04月30日
◎今週の相場は重要、再びドル安進行も
ドル/円相場は3月17日に95・77円の年初来安値を示現後、先週末には104円台を示現するなど、前述安値から8円を超える上昇をたどっている。
このあとドルはこのまま続伸するのか、はたまた再び下値を試すのか、判断の難しい局面に達している。そうしたなか、過去のパターンなどを参考にした場合、今週の相場動向というのはなかなか重要であるのかも知れない。
ドル/円相場、今週の動向がポイントというのには2つの意味合いがある。
ひとつは、比較的短期のスパンで見た場合、大雑把に言って昨年末からのドル/円相場は「およそ1ヶ月周期でドル高とドル安を繰り返す傾向がみられる」---ということだ。そして、足下のドル高が始まったのは年初来安値95・77円を示現した3月17日からで、すでに1ヶ月を超えている。
もちろん、多少の誤差が生じることは仕方のないところで、それを加味した場合でも今週中ぐらいをメドに現状のドル高基調が転換する可能性を否定できなくなる。
逆にいえば、ドル高がそれ以上続くようだと、なんらかの新しいステージに入ったとも考えられるだけに、ドル一段高に向けた注意をはらう必要が出てくるのだろう。
今週の相場動向が要注意と考えるもうひとつの要因は、過去のドル/円相場を振り返ってみると、「4月半ばから末までに目先のドル高値を付け、そのあと迎えるゴールデンウィークは逆にドルが弱含みに推移するという展開が少なくない」---ことだ。これには「大型連休前の海外旅行者による外貨需要」が関係しているのかも知れない。
やや微妙なパターンも幾つか観測されるが、とくにその傾向が際立つのは00年以降になってから。勝率に換算すると00年以降昨年までは6勝2敗の好成績となる。
いずれにしても、上記した2つの理由から今週のドル/円相場見通しというものはなかなか重要になる。ヒョッとすると先週末に記録した104・66円、あるいは今週示現するレートが当面のドルの戻り高値となる可能性もあるだろう。
仮にドルが続伸し2月29日以来の105円台を回復する局面などがあったとしても、経験則からするとここからのドル買いには慎重さを求めたい。(了)
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