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2007年02月07日
◎1月・月足は陽線に、今年の年足も陽線か

昨日、名実ともに1月相場が終了した。そんな1月相場は、過去の経験則からすると非常に重要だった。

筆者は昨年12月に一度レポートしているが、何故大事だったのか、当の1月相場が終了したいま改めて報じてみたい。理由は大きく次の2つになる。
@「1月につけるドルの高値(安値)が何らかの象徴的なレートとなることが多い。とくに年間のドル高値(安値)をつけることが多い」
A「1月相場の方向性と年間相場の方向性が一致するケースが多い」

@についてまず話を進めると、90年以降昨年までの17年間で、実に7回が「1月ドル年間最高値(最安値)」示現のパターンに合致していた。5割には届かないが、それでも確率的には決して低くない。

そこで気になるのは1月5日につけたドル安値117・98円の存在だ。もちろん断言は出来ないものの、ここ最近の相場付きや、いつまでも縮まる様相のうかがえない日米金利差などを考えると、ヒョッとすれば同レベルが「今年のドル最安値」であった可能性すら否定出来ないだろう。
ちなみに、94年にドルが年間高値をつけた日時が同じく1月5日だった。ドル高、ドル安の違いはあるものの、「アニバーサリー」という概念からは、非常に気になる符号とも言えそうだ。

一方、Aについての勝敗は同じ90年以降昨年までで12勝5敗の成績を残している。つまり約7割の的中率ということになる。
筆者のつけているデータによると今年1月2日の寄り付きレートは118・92円。ご存知のように為替は24時間オープンしている市場のため、どのタイミングを「寄り付き」とするかで若干の誤差はあろうが、それほど大きな違いはないだろう。

実は本稿執筆段階で、まだ1月相場が終了していないものの、読者の方に本稿が届くころは結果が判明している。恐らく、いや確実に1月の月足は陽線引けになったのではなかろうか。
とすると、今年の年足も1月・月足と同じく陽線引けとなる公算が高くなる。
いまから年末のことを指摘するのはいささかどころか相当早いが、今年は終わってみれば「年初安の年末高」という一年であったと考えることになるのかも知れない。(了)



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