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2007年01月03日
◎荒れ易い年末年始、重要な1月相場動向
今回は年末・年始を含めた来年1月の相場動向についてレポートしてみたいと思う。
まず90年以降今年まで過去17年の1月相場を振り返ってみると、星取表は11勝6敗。率にすると6割強という結果で、ややドル高が有利となっている。
一方で、1月相場だけでなく「クリスマス前後」から年末・年始を含む相場の内容的なものをよくよく調べてみると、勝率とは別の観点で興味深いポイントが少なくとも3つほどは見て取れる。
最初ひとつめのポイントは、「年末・年始の相場は非常に荒れ易い」---ということだ。
典型例は00年(99年12月〜00年1月)で、年末年始の3日間で5円近い価格変動、具体的にはドルが急騰したという経緯がある。そのほか似たようなパターンは数多く、96年や98年、01年、04年、05年などでも観測されている。
ふたつ目のポイントとして挙げられるのは、「1月につけるドルの高値(安値)が何らかの象徴的なレートとなる」---ことか。こちらも、経験則的にはかなりの確率で起こりうる。
一例を挙げると、1月につけた価格が結局ドルの年間高値となった93、94年のほか、98年や99年は逆に1月につけた価格が年間のドル最安値となっている。
ちなみに、後者については昨05年もそうだった。90年以降昨年までの16年間で、実に7回がそのパターンに合致しているわけだ。16分の7で、4割を超える確率は決して低くないのではと思われる。
これからすると、来年1月にドルが仮に高寄りすれば、それが「年内のドル最高値」に、逆に安寄りすれば「年内ドル最安値」となる可能性を否定出来ないのかも知れない。
最後3つめのポイントは、「1月相場の方向性と年間相場の方向性が一致するケースが多い」---ということ。つまり、1月の月足が陽線なら、その年の年足も陽線引けになることが多いわけだ。これについては、上記したデータと同じ90年以降昨年までで11勝5敗の成績を記録している。
まだ、足元の12月相場も終了していないうちから気が早いけれども、その後の相場動向に大きく影響しかねない月足の陰陽を見極める上でも、来年1月末のクローズレベルは非常に重要と考えられる。(了)
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