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2006年01月04日
◎1月相場を考える、年間の天底示現も?

12月5日につけた121円台から115円台までドルは一時急落したが、さすがにその後は下げ止まった感もある。目先的には次の方向性を模索している段階だ。
そうしたなか、来年1月の相場動向について幾つかの視点から以下でレポートしてみたいと思う。

まず90年以降今年まで過去16年の1月相場を振り返ってみると、勝率は10勝6敗。ややドル高が有利ではあるが、それほど極端に偏っているわけでもない。ただ、ドル高に振れる際には、「年明けから」と言うより、「クリスマス明け」という年末からドル高方向へ動き易いということは頭に入れておいても良いだろう。

次のポイントとしては、「1月につけるドルの高値(安値)が何らかの象徴的なレートとなる」---ことも、かなりの確率で起こりうる。
一例を挙げると、1月につけた価格が結局ドルの年間高値となったのは93年、94年など。それに対して、98年や99年は逆に1月につけた価格が年間のドル最安値となっている。

さらに調べてみると、90年以降昨年までの15年間で、実に6回がそのパターンに合致していた。また、今05年もまだ終了はしていないものの、ここまでのドル安値は1月に付けた101・67円であり、これを年末までの数日間で更新することはほぼ不可能だろう。すると、「1月に年間の天底をつける」確率は16分の7とさらにアップする。いずれにしても、4割を超える高確率だ。
来年1月にドルが高寄りすれば、それが「年内のドル最高値」に、逆に安寄りすれば「年内ドル最安値」となる可能性もある。

最後3つめのポイントは、「1月相場の方向性と年間相場の方向性が一致するケースが多い」---ということ。つまり、1月の月足が陽線なら、その年の年足も陽線引けになることが多いわけだ。これについては、前記したデータと同じ90年以降昨年までで10勝5敗。今年もたぶん1月月足(陽線)と年足の陰陽が同じになるため、11勝4敗と「勝ち」がいまひとつ星を延ばしそうだ。
タイミング的にはかなり早いのだが、その後の相場動向に大きく影響しかねない月足の陰陽を見極める上でも、来年1月末のクローズレベルは非常に重要と考えられる。(了)



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