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2005年06月22日
◎W・バフェット、為替で損失被る?

為替市場の一部では、米著名投資家のひとりであるウォーレン・バフェット氏についてのウワサが飛び交っている。それも良い話であればともかく、とかくウワサにつきものの「悪いウワサ」というヤツだ。

バフェット氏と言えば、米国を代表する投資家のひとりで米投資会社『バークシャー・ハザウェイ』の会長兼CEOを務めている。資金量の豊富さなどもあり、マーケットで一挙手一投足が注視されている人物だ。
そのバフェット氏(バークシャー・ハザウェイ)だが、昨年12月末段階でトータル10通貨以上に対し、総額214億ドルものドルショートを保有していたことは公表資料で確認されている。けれども思ったほどのドル安が進行しなかったことからその後大幅なドルの買い戻しに動いたとされ、4月半ばに起こったドル高を牽引したなどと言われていた。

しかし、実際には4月以降もとくにドルショートを減らしてはこなかったようだ。そのバフェット氏がもっとも多くのドルショートを保有しているといわれるユーロ/ドル相場の動向について見てみると、昨年の年末をボトムに単純計算でもドルは10%以上も急騰している。ポジションを膨らませずに、年末のままキープさせたとしても、現在の含み損は実に20億ドル相当にも及ぶことになる。「いくらバフェット氏といえども、許容できる金額ではないだろう」---とはある外資系ディーラーのコメントだ。

いずれにしても、そうした状況に業を煮やし、バフェット氏がここにきて積極的なドルショートの巻き戻しに動き始めた、などと言われている。
確認するスベが現段階ではないわけだし、また前述したように今年4月にも同様のウワサが台頭したが、結局「ガセ」だったという過去の経緯もある。それからすると、基本的には話半分程度で聞いておいて間違いはないだろう。

ただし、足元の6月は多くの欧米企業だけでなくヘッジファンドにとっても四半期決算月にあたる。そのため、どうしても解約による返済資金用にと、手持ち現金・キャッシャの比率を高める傾向にあることは一応の注意が必要だろう。為替市場においても一種の季節要因として、いわゆる米国への「リパトリ」が起こり易いことは間違いない。(了)



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