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2005年04月13日
◎ドル/円は9連騰、上昇の初期段階か
いささか旧聞になるものの、ドル/円相場は3月17日から29日まで、ドルが9連騰を演じた(注;30日のチャート足形は陰陽が非常に微妙で、データの取り方によっては10連騰と言う人もいる)。
いずれにしても、これだけ陽線の続くことは珍しいことだと思い、実際筆者が過去に遡って調べてみた。
紙幅の関係から詳細は省くけれども、95年以降でドルが9連騰以上したことは97年に一度と00年、01年にもそれぞれ一度ずつ。つまり、過去10年間で、わずか3回しか観測されていないことが判った。
周知のようにドルは98年10月に147円台の高値を付けるわけだが、その過程でもドルの連続陽線は最高5本まで。それからしても、今回の出来事は極めて珍しいことが再確認されたわけだ。
そうした過去3回のドル9連騰について、よくよく見てみると幾つか興味深いことがうかがえる。その一つは、いずれも「ドル上昇過程の初期に見られる」こと。また、それぞれドル上昇の「第一波」とでも言うべきタイミングで現れていることも共通している。
さらに、ドル/円相場は9連騰を含めて、前後2ヶ月で10円を超えるドル高・円安が進行していることも特徴の一つと言えそうだ。
一方で、さすがに2ヶ月のあいだ一本調子のドル高が進むわけではないことはチャートを見るまでもなく、連騰後はやはりポジションの調整なども観測されている。
けれども、意外なことに97年のケースを除けば、その調整ですら深いものではなく、価格的には精々2〜3円といったものに留まっている。これはかなりの浅押しと言ってよい。
ともかく、それらの特徴を総合した上で、今後2ヶ月程度のドル/円相場をザックリ占うと、「短期的には2〜3円の調整から106円までの下押しは否定出来ないものの、緩やかなドル高・円安傾向は続く。そして今回一連のドル上昇が始まったスタートレベルから上値メドとして最終的には113〜114円までの上昇があっても不思議はない」---ことになろう。
飽くまでも過去3回のパターン・経験則によるものながら、目先のドル下押し局面は中期スパンで見た場合、絶好のドル買い場であるのかも知れない。(了)
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