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2005年03月16日
◎続く商品高、米ドル上昇の足枷に

スグに思いつくものだけでも、米国に対しては「金利先高感」「雇用面を含めたファンダメンタルズ良好」「国内投資法の施行」「株価堅調」「地政学リスクの減退」---などの優位点がある。
これらがもっと米ドルの支援要因となっても不思議はないが、実際問題としては何故かいまひとつ冴えない値動きを辿っている。

米ドルが冴えない背景の一つに「天敵」ともいえる商品相場の高騰がありそうで、しかも過去の経験則からすればドルはむしろ下値を試す展開となっても不思議ではない。
原油価格WTIが今月はじめ昨年10月以来となる一時55ドル台を回復したほか、商品市場の国際的な指標であるCRB指数が実に24年ぶりの高値にまで達してきたことは周知のこと。まさに全面高と言ってよい。

商品相場が何故これほどまでに高いのか。具体的な分析はプロの商品アナリストなどにお任せするとして、仮に商品相場の上昇傾向が今後も続くとすれば、為替相場への波及的な影響も当然避けられない。
「米ドルからの資産離れが商品高に繋がっている」---とのロジックは良く聞かれるものだろうが、実際過去の経験則を見ると確かにここ10年から15年ほどは「米ドル安=商品高」の構図、いわゆる逆相関性が鮮明だ。当欄ではチャートの掲載出来なくて残念だが、もっとも典型的な事例をひとつ挙げれば02年の1月にドルが135・20円の天井をつけたタイミングとほぼ同じくしてCRB指数が底入れし反発に転じていることが見て取れる。

一方で、ここ最近の展開はと言うと、商品が前述したような24年ぶりの高値にある反面、ドルは確かに冴えないけれども100円を割り込むような独歩安となっているわけではない。つまり、経験則的に見ると足元のドル安は大きく出遅れており、別の言い方をするなら「むしろ現状レベル程度でドルはよく下げ止まっている」とさえ言えそうだ。
順当に考えれば米ドルに対する支援材料も多く、方向性も上向きなのだろう。年末に向けて110円台といった声もある意味で当然か。しかし、商品の上昇リスクがそれを阻むことは否定出来ない。
いずれにしろ、為替相場との連関性から商品相場からはまだ当分目を離せない。(了)



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