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2005年01月05日
◎今年のドル/円相場予想

 あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い致します。

 新年最初のレターと言うことなので、筆者が友人・知人の為替ディーラーやファンドマネージャーにヒアリングした結果と、電子媒体や一部新聞などで報じられたものを参考に、今回は今年の為替相場見通しについて考えてみたい。

 集められたデータは合計21名。内訳は邦銀6名、外資6名、機関投資家・商社・ヘッジファンド関係者が5名、証拠金会社など4名だ。21名による今年のドル/円の予想レンジは大雑把に言って、95〜110円といったところ。
 ちなみに、もっともドル安を予想したのは某ヘッジファンド関係者で85円、ついで商社筋が87円と回答している。また、年内2ケタ台突入もありうる、と見ている向きは合計で14人だった。全体の7割弱。

 それに対して、もっともドル高を予想したのは某機関投資家筋で120円、また別の機関投資家筋からもやはり120円との回答を得ている。
 ただし、言うまでもないが、後者「ドル高」の回答については保有している外債などのポジションをバックにした「期待値」といった側面があることも忘れてはならないだろう。

 一方で、レベルはともかく、ドルの高値をつける時期とドル安値をつける時期についてのヒアリングでは、おおむね「年前半のドル安、年後半はドル高」を見込む向きが多かった。とくに、ドル安値については1月もしくは2月、逆にドル高値は11月か12月との回答がともに8割近くにのぼっている。

 つまり、これからすると足元1月から2月に掛けてドルは更なる下値を辿り100円を割り込むものの、その後はジワリとドル高へ。年末には110円程度までドルは上昇する−−などと言った見方がマーケットのコンセンサスであるのかも知れない。(了)



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