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2004年12月8日
◎満月でドル底入れも「まだはもうなり」
「アストロ・サイクル」と呼ばれる相場分析法がある。
一部市場参加者の方のほうが筆者よりも詳しいかも知れないのであまり深入りしたくないが、「アストロ・サイクル」をごくごく簡単に言えば「星占いによって相場の先行きを分析する手法」のこと。太陽や月など惑星の位置関係などで相場の動静を見極める。
そのため、無論のこと一方で「非科学的だ」「根拠に乏しい」などとして毛嫌いする関係者も少なくないし、気持ちも判らなくはない。
しかし、これは血液型など占い好きの日本人独特のものかと思いきや、米国でも過去には大統領専属占星術師の「予言」によって、日米首脳会談を実施する会場が変更になった経緯もあるなど、相場動向に限らず意外なところで幅広く支持されている感も否めない。
ともかく、その「アストロ・サイクル」によると、「満月」や「新月」を前後して為替相場が目先のトップを付ける、あるいは逆にボトムを打つことも少なくないと言われている。
確かに過去を振り返ってみると、ドル/円相場が80円割れの大底をつけた95年4月19日は「満月」。またドル高値の147円台をつけた98年8月11日の2営業日前、そして前回のドル安値101.25円をつけた99年11月26日の2営業日前も同じ「満月」だった。
すべて偶然と言われればそれまでだが、やはり奇妙な符号がうかがえなくもない。
そうした過去の経験則を参考に、昨年以降について筆者がドル/円の実勢相場との関係を分析してみた。
それによると、「新月」と為替相場との相関性は正直乏しいが、それに対して「満月」の関係はと言うと、あながち無視もできないだろう。
いずれにしろ、短期的にも中長期的にもドル安見通しが優勢ななか、若干気掛かりであるのはドルが目先安値102.15円をつけた先週末26日が、ちょうど「満月」であったこと。前述した95年4月のケースのような中長期トレンドの転換になったかどうかは別にして、確かに要注意ではあるまいか。
「まだはもうなり、もうはまだなり」−−。大勢がドル安・円高を見込むなか、実は意に反して目先的なドル安トレンド終焉の可能性を否定出来ないのかも知れない。
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