いつぞや、テレビで「突破ファイル」とかいう番組をたまたまみていたら、急に思い出した話。
その回では、モデル(?)の「めるるちゃんが誘拐される」というストーリーで、それを如何に助けたのか、どうやって犯人を逮捕したのかをクイズ形式でやっていた。
別に、その話にいちゃもんなどをつけるつもりは毛頭ない。再現ブイもなかなか面白かったし。
ただ、「誘拐」っていう犯罪が、なんというか「懐かしくて」、別の意味で感激してしまった筆者なのでした(苦笑)。
コロナ前だから、もう1年以上前になるけれど、たまたま警察のチョッと(いやだいぶかな?)偉いさんに面会する機会があり、そのときに話をしたら、一昔前と犯罪がだいぶ変わっているという話をされたのを、ドラマを見ながら思い出していたのです・・・・・・。
考えてみれば、ある意味当たり前(?)なんだけど、最近では「振り込め詐欺」のほか、「フィッシング詐欺」などの「ネット犯罪」が主流なのだそうだ。
「強盗」など昔は多かった「暴力的」な犯罪も激減しており、また犯人側とすれば、捕まるというデメリットも低い犯罪にシフトしているらしい。
だって「強盗」もそうだけど、「誘拐」なんて、やるうえでもっとも割に合わないでしょ。人質に顔は見られるわ、じゃあ殺すかというと、それじゃあ重罪になるし。
一方、お金の受け渡しだって一苦労ですよね。そのうえ、確実に現金を手に入れられるかどうかわからない。もしかしたら、札束が偽物で、本当は新聞を切って作った束なのかもしれないから。
対して、ネット犯罪は、それなりの知識さえあれば結構簡単に、そして大金を奪うこともできなくはない。そら、そうだよなぁ・・・・・・。
余談ですが、だから最近は、筆者の好きな推理小説の世界でも「誘拐」をネタにしたモノなどはほとんどみませんね。防犯カメラもアチコチに設置されているし、作家さんも小説にしにくいのかもしれません・・・・・・。
【鹿の角の本棚】 2102-03 「星空のパレット」(創元推理文庫) 著者・安萬純一 ・全4編からなる短編集。 作家自身があとがきで書いていたように、連作じゃないから、誰が探偵なのかが判然とせず、そして間違った推理なのかもわからず。それが逆に奏功していましたね。もともとロジックには定評のある方ですが、かなり楽しめました。なお、1作こっきりの登場では惜しいキャラもいたから、願わくばシリーズ物として、次作以降に再び登場することも期待しています!!
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