河野行革相が発言したこともあり、「ハンコをなくそう」という風潮が世の中で急速に広まってきた。
筆者は、基本的なところでいうと、ホントにいいことだと思います。
だって、以前にも書いたことがあるけれど、先日マイカーを新調したのだが、それに至るまでに膨大な数の書類を書かされただけでなく、ハンコもかなりの数を押しましたからね。
もう、相当オーバーに言えば、手首が腱鞘炎になるほど押しましたよ(笑)。
いや、でもホントにそうで、ちょっと書き損じた際の訂正印とか捨印とか、「そんなのまでいるの?」と思いましたから。
ただ、「ハンコ廃止」となると、当然「食べていけなくなる」とか「ハンコ業界はどうすればいいんだ!」という話が当然出てくるでしょう。 朝日新聞あたりが、非常に得意なネタですね(笑)。
確かに、可哀想というか大変だとは思いますよ。
けれど「世の中の流れ」、あるいは「新陳代謝」って必要だと思うし、仕方のないことなのでは?
それに、同様のことでいえば、ここ数年、プラスチック製品の肩身が狭くなっており、スタバなどではプラ製ストローを使用禁止にしたけれど、その製造元はどうなの?仕事が激減して可哀想じゃないの?
まったく、同じ話だと思いますが。そちらは「可哀想」キャンペーンをしたのですか??
筆者は、かつて江戸から明治に時代が変わったとき、廃刀令により刀の鍔職人が職を失ったけれど、それにより根付だけどか象嵌だとか、違う分野に移行し、活躍する人たちが増えたように、ハンコ職人さんたちも、なんとか業者転換へのやりようはあると思っています。
そこまで馬鹿でも愚かでもないし、もっともっと力強い業態であると信じていますので・・・・・・。
【鹿の角の本棚】 2009-07 「あやかし草紙」(角川文庫) 著者・宮部みゆき ・宮部さんの代表作のひとつ、「三島屋変調百物語」シリーズの第5弾。1期の完結編でございます。 う〜ん。いつもながら、ホントに上手い。650ページ近い、なかなかのボリュームだったけど、筆者をわずか2日で読ませ切ってしまう、そのぐらいの面白さでした。読みだしたら止まらない・・・・・・。 ただ、先にも書いたように1期の完結ということで、次からは「百物語」の聞き手が変わります。まぁ、抜かりのない宮部さんなので、以前から少しずつ事前準備を進めており、急な変更ということにはなりません。そのあたりの筆運びもホントに見事。が、そうはいっても個人的には、それだけが少し心配ですねぇ。−−などと言いつつ、是非ぜひ第6弾も首を長くして待っていたいと思います。
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