元AKB48の指原莉乃さんが、テレビ番組で「電話番号とか登録情報が流出してそんな困ることあるのかしら、って思ってたんですよ。流出したらダメなのかなって」−−などと発言したとして話題になっている。
つまり、どこまでノー天気なことを言っているのかというコトなのだが、一応フォローしておくと、そのあとに「でも、こないだ中国語で電話かかってきて。改めて怖いと思った」みたいな話をしていました。懲りたから、次から気を付けようと。
ちなみに、指原さんの話は、中国発アプリ「TikTok」への規制と絡めたものだったのだが、「楽しいのに」とか「面白いのに」とか、そんなことを理由として規制を反対する若者が多いのはビックリというか、ガッカリというか・・・・・・。
それとこれとは話が違うでしょ、と。どんだけ危機意識が低いのかよと思いますね。
ただ、中国発のアプリばかりがターゲットになっているけれど、別にそれだけじゃありません。
少し話がそれるけれど、もう20年近く前になるのかな?
当時、人気劇画『ゴルゴ13』で「神の耳エシュロン」という作品が発表され、とても話題となったことがある。
未読の方は、どこかで是非一読していただきたいのだが、簡単に言うと、「冷戦時代に米英など5カ国で構築したという地球規模の盗聴システム(エシュロン)とゴルゴ13の戦い」という内容だ。
なお、ホントかウソか知らないけれど、マンガ好きでしられる麻生太郎さんは、当時の側近に「この話は、どこまでホントの話なのか調べてくれ」と調査を依頼したとされている。
そのぐらい大胆不敵、スケールのでかい話だったのだ。
で、そこから早くも20年近く。いまでは、もっと進んだ方法で盗聴や情報の盗み出しをしているなんてもはや常識ですよ。
筆者は、曲がりなりにも金融という世界で生きているから、なおさら。大規模な仮想通貨ビットコインの盗難とかの記事が話題になったことも、かつてありましたでしょ。
とは言え、いまの時代、キャッシュカードやスマホを使わないというのが、皆さんなかなか難しい時代ではあります。けれど、その一方で、危機意識に欠ける人があまり多いように思いますね。
そう、まるで尖閣諸島問題などと一緒ですよ。あとは「自分だけは大丈夫」という謎の思い込み。こちらは今回の「新型コロナ」と一緒かな?「自分が罹患することはありません」という妙な自信を抱く若者も多いようなので。
ともかく、「人を見たら善人と思え」というのは、もう通用しない時代になっている、ということは絶対に認識しておくべきことだと筆者は思います。
【鹿の角の本棚】 2008-01 「ドローン探偵と世界の終わりの館」(文春文庫) 著者・早坂吝 ・早坂さんらしい、「いま」を取り入れた推理小説。少し前に、彼は人工知能が探偵をする「探偵AI」という推理小説も出していますから、まぁ、そんな感じの流れの作品です。 う〜ん。狙いはわかるし、その「攻めの姿勢」にも好感は持てるのだが、なんというのか個人的にはちょっとしっくりきませんでした。オビに「あなたはきっと、見破れない!!」とかいろんな煽り文句が書いてあるので、ハードルを上げ過ぎましたかねぇ〜。もちろん、決して面白くないってわけではないんですよ。と言うか、そういう意味では水準以上の作品だったと思います。なんだろうな、事前にハードルを上げ過ぎて期待に届かなかったって、「屍人荘の殺人」に近いものがありますね。あれも、ホントに惜しいことをしたから。なんだかとても残念でした。
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