テレビをたまたまみていたら、さんまさんの番組をやっており、正式名称は忘れたが、「投資信託のスペシャリスト」、「金融の専門家」−−という女性が出演されていた。
テレビなので、都合のいい部分だけを取り上げられた可能性を否定出来ないけれど、筆者も金融のプロのひとりとして言わせてもらえば、彼女の言っていたことの半分以上は首肯できないですね。
と言うより、立場がニュートラルではなく、業者寄りの人だなと思いました。筆者なんかがそうだけど、投資家よりの立場というか、「しがらみのない」立場の人間なら、絶対にああいう言い回しはしませんので。
一例を挙げると、「どんな投資をするのか最適か」みたいな話があったけれど、投資家(個人)の立場でいえば、「どれも全部ダメ」です。
いったい何故なのか?
これ実は、経済学や金融学の初歩の初歩の問題。 日本は「デフレ」と言われて久しいけれど、それが事実だとしたら、「投資をしてはいけません」。投資をしていいのは、「インフレのときだけ」だから。
大学で使うような、「金融学」の教科書の最初の方に、必ず出てくる話ですよ。
にもかかわらず、「デフレ」とされる現状化、厚顔無恥に商品説明をするとか、信じられないですね。「商品を売らないと儲からない」業者サイドの方だと思いました。
だから、筆者は言うんですよ。個人の方たち、少しは勉強して、見る目を養ってくださいと。
彼女の存在を100%否定するわけではないけれど、自分の身、自分の資産は自分で守るしかないですよ。それは絶対に頭に入れて欲しいと思います。
【鹿の角の本棚】 1811-11 「蘇える鬼平犯科帳」(文春文庫) 著者・アンソロジー ・逢坂剛さんや梶よう子さんなど、7人の作家による長谷川平蔵(鬼平)を主人公にしたオマージュ作品。筆者は毎月、購入予定本を事前にリストアップし、それに沿って小説を購入するのだが、リストから漏れており、書店の店頭で発見し慌てて買い求めた作品です。全体としては非常に面白く、久しぶりの「鬼平」の世界を楽しんだけれど、正直、作家さんによって結構出来に差があったような気がします。「好み」なのかもしれないけどね。ぶっちゃけ、「ちょっとなぁ・・・・・・」という作品も。 なお、最後に参考文献的に池波先生みずからの作品「瓶割り小僧」が載っていたのだが、いやぁ〜、さすがに上手いッスね。惚れ惚れするほど文章が素晴らしい。どこかで時間を作って、「鬼平」とか「剣客商売」とかを読み直そうかと考えている筆者なのでした・・・・・・。
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