平昌オリンピックがようやく始まった。
そんななか、「やはり」というべきなのか、今回もテレビ視聴者から、一部の採点競技についての疑義が噴出しているようだ。
フィギアについて、筆者は完全なる門外漢なので、何も言わない。
けれど、スキーについては、「多少かじっている」し、モーグルにも一家言ある。
今回の競技で、よくわからない点が2つあった。
ひとつは、エアの点のつけ方で、女子の村田さんが第1エアで見せた「フルツイスト」は高難度だったのに、驚くほど評価が低かったことだ。それなら、難易度の低い「ヘリコプター」あたりでお茶を濁した方がイイ、ということになり、実際、そういった選択をした選手の方が高得点を出しているということに納得がいかない。
もうひとつは、ターンについてだが、解説で「上半身のブレ」に関して色々と言及されていたけれど、それって結果論でしょ?コブの吸収動作を体のどこの部位でやるのか、カービングターンをするのかトップ&テールなのか、といった技術要因で変わってくるし、村田さんが劣っていたとはまったく思わない。
確かに、一時後傾になったところはあったが、キチンと持ち直したし、そんなことはほかの選手でも見られた光景だ、彼女だけの要因ではない。
なのに、あの低い点数とは・・・・・・。
ともかく、以前、4年前にも同じことを書いた記憶があるけれど、見ている視聴者の99%以上は素人だろう。これは、筆者クラスの人間も含めて。
だったら、その「素人」が見てわかる採点方法でなくてはおかしいと思う。フィギアスケートとかも、ですけどね。
以下は、飽くまで私案だが、モーグルに関しては、次のような採点方法にしてはどうだろう?
それは、まず基本的に「ポイントレース」にして、高得点者が優勝になる。
滑りに関しては、「タイムレース」。滑ったタイムがポイント(満点を50とし、30秒で滑り切れば、50-30で20ポイント、35秒で滑り切れば15ポイント)になる。
こうすれば、「ターン云々」というモノが必要なくなる。何故なら、絶対的に「早い人は上手い、上手い人は早い」から。これ、スキー界の「常識」です。
次に、「エア」については、体操競技のように、「A」から順に難易度をつけ、それぞれに基礎得点をつける。たとえば、「ヘリコプター」ならA難度で5ポイント、「バックフリップ」ならB難度で10ポイントなど。
さらに、「エア」は完成度によって、マイナス点がつくことにすればいい。「バックフリップ」にチャレンジしたけど、着地にミスがあったから3点引いて7ポイント−−とか。
で、「滑り(タイムレース)」のポイントと、「エア」のポイントを合算したものが、選手それぞれの得点となり、高得点者が優勝するとなれば、わかりやすいし、かなりフェアになると思いますけど。
FIS(国際スキー連盟)さん、どうですかね、このアイディアは??
▲top |