インターネットの記事などを見ていると、芸能人がテレビで発言したことやブログに書いたことが、「そのまま」記事にされている−−と言うことも少なくない。
ダウンタウンの松本さんや和田アキ子さん、教育評論家の尾木直樹さん、西川史子さん−−あたりのコメントが取り上げられることが多いですよね。「御意見番」とか言って。
すると、それらについて、必ず「記者って楽な仕事ですね」などというコメントが書かれるのだが、正直筆者もそう思う。それだけなら、ホントに楽ですよね。
筆者は、記者の仕事ってそんなに楽ではないと思うし、そのつもりで仕事をしているけど、周りを見ると意外に「バカ」ばっかりだな、という気もしないではない。
付け加えると、一部の「記者」だけではなく、一部の「金融(だけじゃないけど)エコノミスト」という人たちもです。
「楽」、別の言い方をすると、「手抜き」の仕事をしているから、あんなに予想などを外すんじゃないのかな、と思いますね。
わかりやすいように、一例を挙げると、筆者が主戦場にしている「外国為替取引(FX)」の世界には「8月は円高有利」−−というジンクスがある。
この話、多くのエコノミストたちが取り上げるだけでなく、最近では素人の「ブロガー」も取り上げているのだが、実は正しくありません(100%「ウソ」ではないところがミソ)。
どう言うことかというと、確かにかつては「8月は円高有利」というときがありました。「8年連続、円高」−−という記録も確かに残っているので。
しかし、話が一度広がると、裏をかく人間が出てくるもの。とくに、「生き馬の目を抜く」金融の世界は尚更です。したがって、その法則は5年ぐらい前に通用しなくなりました。つまり、逆にドルを積極的に買い向かう投機筋などが出てきて、最近は一概にそう言えません・・・・・・。
−−そこまで書かないと、いけないと思う。「生兵法は大怪我のモト」ですよ。
とは言え、こんな話は、過去10年とか20年とか遡って、実際に8月相場の変動を調べてみれば、誰でもわかる話でしょ?マル秘情報でもなんでもない、記者とかエコノミストだけでなく素人さんでも、ある意味では誰でもできる作業ですよ。違いますか?
筆者だって、特殊なルートで情報を入手したわけではありません。自分の目で過去のデータを確認しただけです。
にもかかわらず、そのひと手間を惜しむ人が多いんだなぁ〜。ホントに勿体ないと思いますね。
同様の件でいうと、巷で話題を集めている都知事選において、「後出しジャンケン」、つまり「立候補は遅い方が有利」−−とまことしやかにマスコミで報じられていますが、筆者はこれもウソだと思います。
何故なら、筆者がやはり過去に遡って、実際の都知事選の動向を調べたら、必ずしもそうとばかりは言えなかったから。過去のデータが、「違う」と言っています。
ちなみに、比較的最近に数例あるにはありますが、その程度の実例だけで「後出しジャンケン有利」と言われてもねぇ・・・・・・。筆者は、説得力に乏しいと思いますけど。
ともかく、反論がある人は、「論拠」を提示したうえで、是非アドバイスをお願いします。
いずれにしても、何故そうなってしまうんでしょうね?筆者にはよくわかりません。少し調べればわかることなのに、ってそう思います。そのひと手間を何故惜しむのかなぁ〜。
みんなが言っているから正しい、と思いこむのではなく、話半分ぐらいで聞いておいて、あとで裏付け調査をする−−というぐらいの意識が大事である気がします。
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