ご承知のように、23日に行われた国民投票で英国のEU離脱が決定した。
これに関し、筆者の本業である金融市場は大荒れの展開となり、当日は久しぶりに「本気で」忙しかったです(苦笑)。
ポンド/円相場なんて、1日(と言うか、ほとんど東京時間9-18時ぐらい)で実に27円の変動ですよ。率にして17%動きました。
なので、5分経たずに1円とか平気でレートが代わるから、書き終えた原稿をアップしようとすると、すでに様相がまったく違う−−なんてことも、しばらくぶりに体験しました。ホントに10年に一度の相場でしたね。
そんな、英国情勢について、多くの人が「予想外」と言っています。エコノミストなど、金融関係の「プロ」もね。
筆者もある意味では予想外でしたけど、実を言うとそれほど意外感はありません。 あんまり言うと、「後出しジャンケン」のようなので、言いませんけど。
でも、英国って、歴史が物語っているように、もともと「そういう国」でしょ。
サッカーやラグビーなどのスポーツがわかりやすいですけど、あの国には一国としてまとまった全体としての「英国(イングランドorグレートブリテン)」という認識が薄いですからね。
それより、イングランドやウェールズ、スコットランドなど、それぞれ「地方の呼び名」の方が、自国民も「しっくりくる」−−という、ちょっと特殊な「国」なので・・・・・・。
しかし、それはそれとして、投票後のことですが、驚いたのは読売新聞が報じた「米インターネット検索大手のグーグルは、英国の国民投票でEU離脱派が勝利を決めたのち、英国で検索回数が最も多かった関連のキーワードは“EU離脱は何を意味する?”で、2番目は“EUって何?”だったと明らかにした。 国を二分した国民投票は投票率72.2%に上ったが、実は多くの英国民がその意味を理解しておらず、ネット検索に答えを求めていた可能性がある」−−とのニュースになる。
つまり、離脱することは本意じゃなかったのに−−という人は結構多いのかも知れない。軽く考えていたら、後悔しきりって、ヤツですね。
また、英BBCの報道によると、今回の投票では、年齢が高くなるにつれて離脱支持が多数を占めたことが明らかで、もっとも若い18-24歳では27%にすぎない離脱派は、65歳以上では60%に上ったのだという。
・・・・・・この2つから、筆者が何を言いたいのか。皆まで言わなくてもわかりますよね?
是非とも、日本においても、これを教訓、「他山の石」として、7月の参院選に是非とも臨まないとダメだと思います。 だから、若人たちよ、事前にしっかりと学習をし、そして積極的に投票へと行くのだ!!
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