連日で本の話。
いささか旧聞になるが、先日の「アメトーク」はご覧になっただろうか? そう、ピース又吉くんや、オードリー若林くんなどが登場した「読書芸人」だった回だ。
筆者も録画して、後日みたけれど、なかなか興味深かったですね。
内容的には、自分的に「あるある」と思うものと「ないない」と思うものが混在していましたが・・・・・・。
さて、そんな「読書芸人」を見終わったあと、放映されていた「おススメ本10冊」を仮に頼まれて、自分が選ぶとしたら、いったいどんなラインナップになるのだろう、と考えてしまった。
もちろん、「誰に聞かれたのか」「どういう本が好みなのか」−−によって選ぶ本はだいぶ異なりますけどね。
まぁ、平均的というか、基本というか、そういうところで、ツラツラと考えた筆者のおススメ本を以下でご紹介をしたい。
・岡嶋二人 『クラインの壺』 ・島田荘司 「紫電改研究保存会」(『御手洗潔の挨拶』収録) ・井上ひさし 『吉里吉里人』 ・伊坂幸太郎 『陽気なギャングが地球を回す』 ・池波正太郎 『鬼平犯科帳』 ・宮部みゆき 『蒲生亭事件』 ・阿井渉介 『銀河列車の悲しみ』 ・西澤保彦 『七回死んだ男』 ・室積光 『史上最強の内閣』 ・加納朋子 『七人の敵がいる』
当たり前(?)だが、推理小説中心のラインナップになりました。
島田さん、伊坂さん、宮部さんは、正直言って上記で取り上げた本が「ベスト」だとは思いません。島田さんでいえば、やっぱり長編の『斜め屋敷の犯罪』がベストでしょうし。 けど、初心者に取っ付きやすいという意味で選ぶと、上記のようになるかなと。
それと、メジャーな作家や作品が多いなか、やや異彩を放つのが西澤さんと阿井さんの2人かな、と思います。
たとえば、西澤さんの『七回死んだ男』のカタルシス、騙されっぷりは半端じゃありません。もう10年以上前の作品ですが、初読の際の驚きは、いまでも忘れられませんね。かなりのおススメ。
一方の阿井さんは、何故か本が売れない不遇な方でしたが、本格推理小説の最右翼とも言われた人で、その内容は島田荘司さんを凌ぐほどの「ガチガチ」ぶり。 残念ながら、その本の多くは絶版ですけど、騙されたつもりで、ぜひ一度読んでほしい。ホントにそう思う、作家さんのひとりです・・・・・・。
いや、しかし、10冊に絞るって難しいね。 よく見ると、筒井康隆さんや高橋克彦さん、小松左京さんなどの本は選んでないし。まだまだイイ本はたくさんありますから!! ▲top |