先日、「投資を一度もしたことがない」というシロウトの方と話をした。
筆者は自分で投資も行っており(FXの場合にはインサイダーにならないので)、そのあたりの話になった。
「どれぐらい儲かりますか?」−−と聞かれたので、率直に「年利でいえば100%ぐらいですね」というと、「100万円が1年後には200万円になるってことですか!」などとたいそう驚かれた。
−−ホントを言えば、もっと儲かっているけれど、まぁ「最低レベル」で、そのぐらいは・・・・・・。
しかし、筆者の友人・知人はわかっていると思いますが、だからといって勧誘とかを一切したことはありませんよね?
なにか質問や相談をされたときには答えますけど、自分から特定商品を売り込んだりしたことは一度もありません。「あの銀行に口座を作れ」とか「あの株が狙い目」だとか・・・・・・。
だって、儲かっても損をしても、それはやはり自己責任だと思うから。おススメしたものが外れ、仮に損をした場合、筆者は責任を取れませんので。
まぁ、「仕事」としてやるなら、話は別ですけど。 「お足」をいただいている以上、そのぐらいの「覚悟」で仕事はしていますから。
・・・・・・ともかく、そんななか、先の方がしばらく考えたあと、「素朴な疑問なんですが、失礼ながらイチ個人投資家の斎藤さんが好リターンを挙げられるのに、プロの年金や生保などが資金運用を失敗したり、低リターンに終わったりするのはどうしてですか?」−−と質問された。 「運用担当者の力量が低いのでしょうか」と。
うん、これは非常に良い質問。目の付けどころがイイですね。 筆者が大学教授で、彼が学生ならA評価を差し上げます(笑)。
さて、正解を言うと、理由はいくつかあるけれど、最大のものは「運用金額の違い」になります。 筆者のように、たとえば「100万円を1年後に200万円にする」ってことは、実はたいして難しくありません。「1000万円を2000万円にする」のも、それほど困難ではないと思います。それほどの資金量がなく、実際にやったことはありませんが(笑)。
けれど、同じような感じで「1億円を2億円」にすることは難しいですし、「1000億円を2000億円」にすることはまず出来ません。
何故かというと、そこはやはり大きなおカネになればなるほど、運用スタンスが慎重になるからです。もちろん、筆者が「ハイリスク・ハイリターン」という危険な投資をしているわけではありませんけれど・・・・・・(苦笑)。
でも、金額が増えれば、運用に対する慎重さは確実に増すことになると思います。 リスクヘッジなどもそうだし、特定のある商品だけに投資せず分散投資にするとか、色んなところで、「逃げ」の姿勢が強まるでしょうね。だから、結果として儲からない、リターンが下がることになるのです。
いずれにしても、まぁコトはそう簡単じゃあないですよ(苦笑)。 「いくら儲けた」とか「何倍になった」とか、そんな「眉唾」な話には是非とも騙されないでいただきたいと思います。
「相談するだけならタダ」なので、不安に思ったら、筆者のところに是非ご一報くださいませ!!
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