最近、個人的には「同じ匂い」のするニュースを2つ、同じようなタイミングで耳にした。 ひとつは「加藤日本野球機構コミッショナーによる辞任拒否」であり、もうひとつは「村上全柔連会長の続投報道」−−になる。
以前にも書いたことがあるように、筆者は大企業の社長なども含めた組織のトップの仕事というのは大きく2つしかないと思っている。 「敢えて言えば」3つ目もあるかも知れないが・・・・・・。
ともかく、トップの仕事である2つとは「決断すること」と「責任を取ること」だ。
前者については、自分でアイディアなどを出す必要はないけれど、下から上がってきた提案を呑むのか断るのか、最終判断を下す役割がトップには求められていると思う。 たとえば、自分が牛丼チェーン店の社長であれば、店で出す新作メニューを自分で考案する必要はないが、部下が考えたメニューを試食したうえで導入するかどうか決めたりする必要があるのだろう。
そのうえで、自分が決断したものはもちろん、本当に自分が関与せず、まったく関わりのなかったものでも、なにか不祥事(たとえば売り上げが異常に悪かったとか、食中毒が起こったとか)があれば、「潔く責任を取る」−−ことも重要だ。 絶対にやらなくてはならない、トップの仕事だと思っている。
なお、前述した「敢えて指摘する3つ目の仕事」とはセールス、あるいはPR活動だろう。 もちろん、1件1件個別に訪問して売り込め、ということではないが、一例を挙げると自動車メーカーの社長であればモーターショーなどに参加してのマスコミ対応は必要だろうと思う。
少し話はそれますが、最近話題となっている安倍首相によるトルコなどへの原発売り込みなどはトップの仕事として素晴らしいと、個人的には非常に高く評価しています。外務大臣がやってもいいんですけどね。 ちなみに、ひとつ補足しておくと「原発輸出」という行為が本当に正しいかどうか、という話は別の評価になりますので・・・・・・。
話を最初に戻すと、「加藤日本野球機構コミッショナーによる辞任拒否」と「村上全柔連会長の続投報道」の2つは、筆者の観点からするとトップとしてあり得ず、最低最悪の対応だと思います。 取り敢えず、トップとして「責任取りましょう」よ。たとえ、自分の関与しないところの不祥事だったとしても。
しっかし、そんなに権力の座に留まりたいですかねぇ〜。「権力」ってものの、どこに魅力があるのか経験がないので自分にはまったく判りません・・・・・・(苦笑)。 個人的には権力の座にしがみつく姿が、本当に不思議かつ滑稽に見えて仕方ありません。言い方が不適切な気がしますが、ホントに「ダサい」と思います。
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