典型的な零細企業ではあるものの、それでも一応経営者と名のつくことをやっていると、曲がりなりにもトップに立つにはどんな資質が必要かを考えることがある。
幾つか条件というか、必要な要素があると思っているのだが、なかでも次の2つの要素は絶対に外せないと思っている。
ひとつは「決断力」で、物事をズバッと決める力が必要だ。優柔不断な人は勤まらないと思う。
ちなみに、物事の決断をする前提である「企画力」は、あるに越したことはないけれど絶対に必要だとは思わない。社員やスタッフに、それが出来る優秀な人がいればイイ。 三国志における諸葛亮孔明や周瑜のような「軍師」でも、そばに居てくれればOKなのだから。
問題は、その人から挙がってきた企画、例えばそれがケタ外れなものであっても、トップにOKを出したり、逆にダメを出したり出来る「決断力」があるかどうかだろう。 世の中には、「ワンマン」という言葉があるけれど、トップの人に最適な言葉だと思います。
そんなことから、筆者は人間的に好きではないし、言動を見ていると意見の食い違いも多いのだが、石原東京都知事の仕事はたいへんに評価している。スゴイ人だと思います。 あとは、先日亡くなったスティーブ・ジョブズさんとかもね。
しかし、トップが決断したことが必ずしも正しい、上手くいくとは限らない。では、仮にトップの決断したことが失敗したらどうなのか。 そこで必要なのが2つめの資質になる。それは「責任を取る力」だ。
以前、東国原さんが宮崎県知事をしていたとき、「セールスだけで他はなんにもしていない」−−とか叩かれたことがあったけど、トップは基本的にそれでイイと思います。一定の決断をして、それに対する責任をしっかり取れれば。 筆者のところのような弱小企業や零細中小企業のトップはちょっと違うというか、それだけじゃダメですけど。
ともあれ、後者の「責任を取る」ってことが簡単そうで実は結構出来ない。 小泉さんや麻生さんなど、一部の方を除き日本の総理大臣に一番欠けている資質だと思いますしね。野田さんもどうなんだろう?まだよく判りませんねぇ・・・・・・。
あとは東電の社長とかもね。ただ、「責任を取るから」といって単純に辞任すればイイのかっていうと、それは違うと思いますが。
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