書こうと思って忘れていた話。
先日、知人たちと屋外で宴会をしたのだが、遠足前の小学生並みに興奮した筆者は前日良く眠れず(笑)、会場に1時間以上前に到着してしまった。
そんななか、持っていった文庫本を読んだり、アイポッドで音楽を聞いたりして時間を潰すなか、ひとりの男性が筆者に近寄ってきた。 そして一枚の紙を渡すと、今日の夕方に講演会をやるのでぜひ来てください、などと言った。
それだけで立ち去ってくれれば「はいそうですか」で終わりなのだが、渡したあとクドクドと「いまの日本は閉そく感で一杯です。円高とか少子化とか消費増税とか、問題も山積みですし一緒に日本の未来を考えましょう」−−などと要らぬ一言をいったのが、ちょっとカチンときた。
正直に言えば、ヒマでなかったら手持無沙汰でなかったら、きっとスルーしていたと思う。 が、ちょうどヒマを持て余していたのだ。退屈至極で。考えてみれば、あの男性も不幸だったね(苦笑)。
とは言え、専門である円高について議論を吹っ掛けるのは可哀想だ。絶対的に筆者の圧倒的勝利に終わってしまうから。 だから、「先ほど少子化が問題と言ってましたが、どう問題なんでしょう」と、個人的にはもっとも苦手そうな分野を尋ねてみた。
すると、当たり前と言わんばかりの顔で「労働人口や年金面で色々と問題があります」というので、思わず笑ってしまった。だって、如何にも週刊誌などで得た「当たり前の知識」だったから。講演会をやるぐらいなら、もっと勉強せえょ。
「労働人口はどう問題なんでしょうか。若年層の労働力が足りなければ、外国人雇用者を増やせばいい。それが出来ないことの方が問題だと思いますが。それにメーカーの多くは生産拠点を海外に移し始めています。以前と比較して国内の労働人口は減っているし、これから先さらに減ることが予想されているのではありませんか」 「年金に関しては、確かに少子化も問題です。しかし、年金というシステムそのものに問題があると思っていますし、それ以外AIJ投資顧問事件に代表されるような年金資金の運用方法に問題があるのでは?」−−などと筆者。
さらに続けて、「世界的に人口が増加し過ぎて食糧問題などで困っています。そうしたなか中国は一人っ子対策などを取っていますよね。人口が減るということのどこがいけないのでしょうか」とも。
そういうと、相手は目を白黒させ、ゴニョゴニョと言い訳をしながら立ち去って行きました(笑)。きっと、そんな宴席で議論を吹っ掛けられると思わなかったんだろうな。
いやぁ、しかしイイ暇潰し、気分転換になりました。 そのあとの宴席も楽しかったし、ホントに楽しい一日でした(笑)。
▲top |