サッカーのJリーグにおいて、かなり前から不思議に思っていることがある。それはタイトルにも記した「アジア枠」というものだ。
Jリーグ好きな人間には釈迦に説法だが、試合に出場出来る外国籍選手は原則3人なのだが、それ以外に「アジア枠」として別に1人出場が出来る。つまり、現在のJリーグでは最大で4人の外国籍選手の出場が可能性となっている。
恥ずかしながら、どういった経緯で「アジア枠」が導入されたのかまったく知らない。しかし、プレミアやセリエ、ブンデスなど欧州リーグの多くで、「外国人枠」とは別に「EU域内枠」とも言える制度を取っているため、日本でも同じようなシステムとして導入したのではないかと思っている。
さて、そんな「アジア枠」だが、個人的にはこの制度を早期に辞めた方が良いと思っている。サッカーに詳しい、あるいはサッカー好きの諸氏は一体どうお考えだろうか? 一度聞いてみたいテーマですね。
その前に、何故筆者は辞めた方がイイと思っているのか、理由を書きましょう。
以前から何度も書いているように、筆者は日本代表というものにさほど興味がない。したがって、ホンネを言えばどうでもイイけど、「アジア枠」が日本人選手の成長を阻害するだけでなく、「アジア枠」選手(とくに韓国籍選手)の成長アップに甚大な貢献をしていると思っているからだ。
これについては、同様の問題提起がイングランドで起こっており、サッカー通のあいだでは「代表が弱いのはプレミアリーグにおける外国人枠やEU域内枠のせい」という議論がいまだ根強いことが知られている。つまり、外国人選手によって国内選手の出場機会を奪われ、自国の選手が育たない、という筆者同様の考えが背景にある。
話を日本に戻せば、もちろん3人の外国籍枠があるので、そのなかでブラジル人などではなく、アジアの選手を獲得するのは勝手だと思う。とくに異論はない。けれど、それをさらに1枠拡大させる意味はあるのか、は甚だ疑問だ。
オリンピックやワールドカップの予選で激突するライバルに、敢えて「塩を送る」ことはないと思うのだが・・・・・・。
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