たまには、仕事に関係のある話を・・・・・・。
ガソリン代が高騰している。筆者はたとえ1リッターが1000円になってもクルマには乗るけれど、一般的に見てガソリン代の高騰が家計を圧迫しているのは間違いない。
その一方、為替市場においては円安が進行しており、昨日にドル/円は一時84円台に乗せる展開をたどっていた。先月はじめは76円前後であり、それからすると1ヶ月半のあいだに8円を超える上昇ということになる。
つまり原油高、円安という2重苦に日本は置かれているわけだ。
そうしたなか、筆者がまったく判らないのは政府の対応になる。 何故、為替が安かった(円安だった)ときに、石油をしこたま買わなかったか、と思う。
−−これについては、正直色んなところで話をしたりしているんですけどね。
政府は予測出来なかったって言うかもしれないけど、少なくとも「相場のプロ」なら判らなかったハズはない。みんな予想していたメインのシナリオ通りの展開と言ってイイんですから。
なら、高くなる前にたくさん買っておいてもおかしくないのでは? 従来より多く必要になる石油を、悪い言葉でいえば「買い溜め」しても良かったのではないかと思う。ちなみに、この「買い溜め」を経済用語で上品にいうと「戦略的備蓄」ということになる(ホントですよ・・・笑)。 こういう肝心なところに頭が回らないんだよな、政府って。役所もですが。
一方、脱原発を掲げる人たちもある意味では同様。何故なら、脱原発にはやはり化石燃料、つまり現在なら石油への依存が仮に一時的にせよ多くなることが予想されるからだ。 現在のような高値、またここからさらに原油高や円安が進むのではあればどうするつもりなのだろう?そこまで考えて発言されていますか?
感情論で原発に反対するだけでなく、代替えエネルギーをどうするのか、それにはどの程度の予算が必要なのか、細かくシミュレートする必要まではないけれど、概算ベースぐらいはしっかり頭に入れて発言して欲しいね。そうでないとせっかくの議論も机上の空論になってしまうと思うので。
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