*今日は「鹿サポ」以外無視してください。
まだ正式決定はしていないが、カシマの野沢拓也くんがヴィッセルに移籍しそうだ。 彼自身が決めることなので、もちろん仕方ない。ただ、悔いだけはないようにして欲しい。
そんな野沢くんについて、筆者は個人的にひとつ思い出がある。
ここ数年はサッパリだが、以前は平日に仕事を休んではクラブハウスに行き、サテライトやユースの試合だけでなく練習を見ることが結構あった。 「それだけ」のため、往復6時間強かけて通ってました、当時は(苦笑)。
彼が高校3年生の晩夏、時間は18時ぐらいだったと思う。
もうさすがにグラウンドにはトップチームの選手たちの姿もなく、一番奥のCグラウンド(?)でユースの選手が練習をしていた。観客の姿もない。
筆者もそろそろ帰ろうかと思った矢先、自転車を押しながらジャージ姿のあどけない青年が出てきた。膝にテーピングをしており、大事をとって早上がりしたようだった。 そして、よく見るとそれが野沢くんだった。
呼び止めてサインをねだると、「えっ、僕で良いんですか?」との返事。 「もちろん」といい、ユニを出すと、またまた驚かれた。「ユニにサインって一度もしたことがないです。手帳や色紙はあるけど」−−と。
そのときの筆者は別にカマをかけたわけではないのだが、つい「じゃぁ、オレが第1号だね。来年はトップにあがるんでしょ?いまからサインの練習をしておいた方がいいよ」という言葉が口を衝いて出た。 すると、野沢くんが「はい、あがります。そうか、ユニへのサインも練習しないと・・・」などと独り言のように言ったあと、アッと小さく叫び、「すいません、いまのセリフは聞かなかったことにしてください」とお願いされた。
聞くと、トップ昇格の話を通達されてからまだ1週間ぐらいのときで、当然マスコミなどには一切出ていない話だった。つまり、完全にオフレコの話だったわけですね。それを思わずポロリ、と。
記者としては見逃すに惜しいネタだけど、不幸なことに筆者は金融系の記者なんでねぇ〜(笑)。スポーツネタは専門外なんです。 で、もちろんキチンと口をつぐみましたとも。えぇ。 余談ですが、記者として一番大事な要素って、「口の堅さ」だと思っている筆者なのでした・・・・・・。
そのあと、ユニへのサインはできるだけ生地をピンと引っ張った方が書きやすいからとアドバイスをしたり、そして実践したり、そんなことも別途ありましたっけ。
書いていたら、ますます懐かしくなりました。
決め付けるには早いですが、野沢くんはどこに行っても頑張ってほしい、そう思います。
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