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::: 10/07/30(金)   「楽園」   【鹿の角】 :::

2010/07/30

なんだか最近は本の話が多い気がしますね・・・。

先日読んだ宮部みゆきさんの「楽園(上下巻、文春文庫)」はホントに面白かった。

ご存じの方もいると思うが、内容的には名作「模倣犯」のスピンオフといったもの。とは言え、「模倣犯」を読んでいなくても大丈夫です。登場人物の関係を知るうえでは読んでいた方がベストですけど。

直木賞や吉川英治文学賞など様々な賞を獲得しているタイトルホルダーの宮部さんだから、文章はホントに上手いしチョッとやそっとでは感動しないつもりだったけど、いやぁ参りました。判っていてもストーリーに気が付くと引き込まれ、そして没頭してました。それも最初の30ページぐらいで。
小説そのものはトータル1000ページ近くあるんですよ。でも、一気読みです。筆者は通勤時の移動と夜の自宅、合計1日半ぐらいで読み切りましたから。

しかも、普通は読みやすい小説って世の中に確かに存在するんだけど、そのほとんどは読み終わったら、いや下手をすると読んでいる途中から内容を忘れてしまうんですよ。つまり、心地よくて読みやすいんですが、上滑りするというか、印象にまったく残らず、頭に実はまったく入っていない。
けれど、宮部さんの小説はそうではなく、読みやすいうえにしっかり印象に残ります。そこがスゴイ。キャラもしっかりと立っているし。筆者はお人よしの昭二さんが大好きです。

そして、おおむね読後感がイイというのも特徴のひとつですね。

ホントは内容について突っ込んで書きたいところもあるけれど、未読の方の楽しみを殺ぐのはなんなので辞めときます。でも、こうした小説はもっともっといろんな人に読んで欲しいと思います。

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::: 10/07/29(木)   「大ショック・・・」   【鹿の角】 :::

2010/07/29

ご存じの方がほとんどだと思うけど、サザンオールスターズの桑田佳祐さんが昨日「初期の食道がん」であることを公表した。
それを受け、ニューアルバムの発売が一旦延期、秋に予定されていた全国ツアーのすべてが中止されている。

−−病気なので仕方ないし、それをとやかく言うつもりはないけど、ホントに残念です。
ショックも大きいですし・・・。

いちファンとして言えることは、「ホントに早く治してください」。それだけですね。

しかし、心配なのは患部がノドだということ。声は大丈夫なんでしょうか?

まぁ、命あってのものなので、まずはそこからですけど、しっかり治って歌がまた歌えるようになればいいなぁと思います。だって、桑田さんの歌をまた聞きたいという人はきっときっと多いはずなので。

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::: 10/07/28(水)   「女性化」   【鹿の角】 :::

2010/07/28

先日、あるサケダチと飲んだとき、ヒョイと話題になったネタ。

ここ数年、男性の女性化が指摘されている。実際、男性が脱毛したりエステに通ったり、ピアスをしたり、化粧をしたり−−なんてことも珍しくはなくなった。

そういえば、いつぞや「男性用のブラジャー」が販売されたという話を聞いたなぁ・・・。
ワコールに勤める先輩(女性)がいるので、今度詳細を聞いておこう。
「欲しがっている」と勘違いされるのはイヤですけどね(笑)。

そんななか、話題となったのは、男性の女性化って「実は“進化”なんじゃないだろうか」ってことなのだ。
何故か。

だって、これは決して筆者の思い込みではなく幾つかの学術論文でも指摘されていることだが、男性(いやオトコ、もしくはオス)というものはおおむね未成熟であり、言い過ぎを覚悟すれば「居なくてもいいぐらい」、もっといえば「害悪」とさえ言えるものなのだ。

哺乳類では多分いないと思うけど、「女性」ひとりで子ども(子孫)を残せる生物も一部には居ますしねぇ・・・。カタツムリとかもそうじゃなかったっけ?
唯一の存在意義だった子作りにオトコが必要ないと言われると、ホントに必要ない「存在」なのかも?

いずれにしても、その「未成熟」なモノが「成熟」している女性に近づいている(?)んだから、それって“進化”なのでは?

・・・というよりアレかな。「必要ない」って言われるのが嫌で、必死で進化しているフリをしているのかしらん?

あぁ、もっとも「オトコ」が女性化して「進化」しているけど、「オンナ」は逆に男性化つまり「退化」していますよね。それでバランスがとれている(笑)???

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::: 10/07/27(火)   「草食系男子の弊害?A」   【鹿の角】 :::

2010/07/28

先日、いわゆる「草食系の弊害」について書いたら、今度はある新聞で関連しそうな記事を発見した。いったい日本はどないなっとんねん?

それは欧州委員会が調べた世論調査で、主要国の人たちに「将来起業したいか」を尋ねたところイエスの回答が日本人はたったの39%しか居なかったという。
ちなみに、トップは中国で71%だった。

日本の2倍近い数字ですぜぃ・・・・・・。

これってつまり、日本人では安定を求める人が多いってことで、公務員人気などにも示されていることなんだろう。100%悪いことってわけではないですけど、チョッと比率がね、あまりにも多いかなと思います。

起業したくても実際に起業出来ない人も当然いると思うし、途中で意見が代わる人もいると思うけど、そのぐらいの気概がなくちゃ国としての先行きに不安を感じますね。

だって、みんなが安定を望んで、国がホントにそのとおりになったら、それって社会主義国家ですよ。昔のソ連です。とってもイイことだとは思えませんけど・・・。

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::: 10/07/26(月)   「円高続くか正念場、流動性枯渇で荒れた展開も=今週のドル/円見通し」   【鹿の角】 :::

2010/07/26

今週の為替市場は引き続き円高の持続性を見極める展開となりそうだ。先週末に欧州でストレステストの結果が公表されたが、不合格はわずか7行しかなく、信憑性はいまひとつ。査定の甘さがマーケットで依然として取り沙汰されている。足もとは一服している感のあるユーロ売りが再燃、ユーロ/円に連れる格好でドル/円も下方向への値動きが強まる可能性も否定できない。
ただし、先週末には荒井国家戦略相が「株安・円高続けば景気の下押し要因になりかねない」、津村内閣府政務官も「現在の為替水準は少し高すぎるとの印象」−−と発言するなど当局者などによる口先介入がジワリ拡大している感のあることは気にかかる。

テクニカルに見た場合、基本的なリスクはいまだドル安方向にバイアスか。一部からは16日の安値86.27円と22日の86.34円でダブルボトム形成を指摘する声もあるが、ドル高基調への転換を指摘するには少なくとも移動平均の21日線(本日87.80-85円に位置)をNYクローズでしっかりと超える必要があるだろう。なお、21日線をしっかりと超えた場合には89-90円が次の上値メドとして意識されることになりそうだ。
それに対するサポートは前述したドル安値で、更新するようだと84.80円が名実ともに視界内へと捉えられることになりかねない。

そうしたなか、材料的には注目される要因として3つ挙げておきたい。
まずは「企業の決算」で、米国に関すれば先週までに主要な金融機関の四半期決算が発表を終えるなどピークを過ぎた感は否めない。しかし、日本でいえば日産やホンダなどの自動車大手、ソニーやシャープなど電機大手、あるいは三菱UFJや野村HDなど金融大手がこぞって週内に決算を発表する見込み。また、ストレステストの結果が公表された欧州の金融機関についてもスイス系のUBS、そしてドイツ銀行などがやはり週内に決算を発表する見込みだ。言うまでもなく、株価と為替の連動性が高い状況下、そうした日欧主要企業の決算内容が株式市場に影響を与え、為替市場も波及的な影響を受ける展開などに一応要注意。

次に注目される材料は、株価や金利動向を見極めるうえで重要な米国のファンダメンタルズ要因になる。周知のように、先週バーナンキFRB議長は議会証言で景気に対して「異例なほどの不透明さ」と述べ、マーケットで物議を醸した。今週発表される米経済指標、たとえば6月の新築住宅販売件数(26日)や5月のS&Pケースシラー住宅価格指数(27日)、7月消費者信頼感指数(27日)、4-6月期GDP速報値(30日)などでバーナンキ発言が裏付けられるような結果となれば、ドル安傾向が再び強まっても不思議はないのかも知れない。

最後3つ目に注目される材料は、今週が月末週に当たるということもあり、各種の需給要因か。実績次第とはいえ、月末らしく投信の設定が相次ぐことは円安を感じさせる一方で、個人向けFX取引に対するレバレッジ規制を背景にしたポジションの解消が円買いを発生させるとの声も聞かれている。
いずれにしても、小中学校が夏休みしたこともありマーケット参加者のなかでもサマーバカンスを取り始める向きがチラホラと観測され始めている。流動性が枯渇しやすい時期に入るだけに荒れ易く、思わぬ価格変動には十分に注意を要したい。(了)

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::: 10/07/23(金)   「草食系男子の弊害?」   【鹿の角】 :::

2010/07/23

先日ある週刊誌を読んでいたら興味深い記事があった。
それは、「就職戦線でも進む男子の草食化」などと題した記事になる。

なんでも、ここ数年は面接などにおいて男子学生の“異変”が目立つそうだ。
たとえ給料が良くても営業職を敬遠、残業の出来るだけない仕事を選ぶ−−なんてのは普通のことで、面接で「突然しくしく泣き始めたりする」学生までいるという。

はぁ?!

そういえば、以前に恩師である大学の教授に聞いたことがあるけれど、最近の学生には競争意識が希薄だそうだ。
たとえば、実験などの際に「我先に」という行動が見られないという。よくいえば「おっとり」「のんびり」というわけやね。

恩師が推測するには、モノが溢れかえっている豊かな時代に生まれ育っているうえ、ひとりっ子など少子化の影響でおもちゃでも勉強道具でも「自分専用」の道具が多かったからではないか、という。

なるほど、確かにそれはあるかも。
筆者などは油断すると、姉貴におもちゃや食事の際はおかずを良く横取りされたからなぁ。自分の分をすばやく確保しなくてはならなかった。だから、いまでも早食いのクセが抜けないんですが(笑)。

閑話休題。

なお、筆者の「草食系」イメージは、飽くまでも昔でいう「(恋愛の)オクテ」のようなもので、現在のようになんでもかんでも「草食系」を使うのは正直違和感を覚える。
「セックス」を「H」、「売春」を「援助交際」って使ったりするもの、そうですが。

しかし、どちらにしても先に挙げた行動は、果たしてイイことなんでしょうか?
なんだか日本の先行きに一抹の不安を感じた記事でしたね。なにせ筆者は、色んな意味でバリバリの「肉食系」ですから(笑)。

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::: 10/07/22(木)   「図書館・・・再考」   【鹿の角】 :::

2010/07/22

先日、新聞を読んでいたら、大阪市立中央図書館が所蔵する村上春樹さんのベストセラー小説「1Q84」に、特定の個人を中傷する落書きが見つかり、図書館が器物損壊容疑で被害届を出した−−と報じられていた。

文中に「どの図書館も落書きなどの被害に悩んでいる。公共の財産を傷つけるのは悪いことという意識が希薄になっているのではないか」という専門家の談話が掲載されていたけれど、これって筆者も同感だな。
こと、本に限れば図書館の蔵書を平気で切り抜いたり、赤ペンで線を引いたりする人もいますからね。まったくもって筆者には信じられません・・・。

しかし、それとは別にそろそろ図書館の意義ってモノを考え直した方が良くないだろうか?
以前から何度も書いているように、筆者は図書館で本の貸し出しってものを利用したことがここ30年以上ない。本は年間最低でも100冊以上読みますが、そのすべてを買っていますので。

おかげで蔵書は現在どんなに少なく見積もっても3,000冊以上あり、本の重みで自宅が傾きそうです(笑)。

冗談はともかく、図書館の本というのは高くて手が出ないとか、古くて個人所蔵は難しいとか、あるいは全集とか、そんなものが置かれるべきだと思う。
あとは写真集とか図版関係ね。百歩譲っても、子ども向け絵本の類までだと思う。「1Q84」のようなベストセラーや最新本が置かれるのって、絶対に違うと思うんですが。設立趣旨(?)からも外れるし。

以前、エッセーで名古屋大の工学部准教授で推理作家でもある森博嗣さんが、「営業妨害だと思うけど、なぜ出版社(や作家)は文句を言わないのか」−−的なことを書いておられた。
筆者も大枠で同感したものだ。絶対にそうでしょ?

図書館で最新本を「借りて読まれた」ことに対する出版社や作家さんが被る損害って、小さくないと思うんだけどな。ただでさえ、出版不況と言われ本が売れない時代、出版社が自分で自分の首を絞める行為は辞めた方がイイって。
ホントにそう思います。

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::: 10/07/21(水)   「キモノトレーダー」   【鹿の角】 :::

2010/07/21

御覧になったという方もいると思いますが、昨日の『ガイアの夜明け』はマネー動乱の第5幕が放映されました。

全体としては3部構成だったのかな?なかなか見ごたえがありましたね。
たとえば、番組内で取り上げられた「金の現物自販機」って素直にスゴイなぁ・・・と思いました。確か世界に2台しかないとか。
でも、日本ウケしますかね?今後日本にも手を広げたいって言ってましたけど。個人的にはチョッと懐疑的なんですが。

しかし、そんななか最初に放映された「キモノトレーダー」の部分は見てビックリしました。色んな意味で・・・。

よくいえば裾野は広がっているんですが、FX取引が良く判らずに参入している方も多そうですね。

もの凄く当たり前の話ですが、投資にはリスクが付き物です。そして、ハイリターンであれば、一方でハイリスクでもあります。
最低でも、そのあたりのことは投資をする前にキチンと理解していただきたいと思いますね。昨日見た番組からすると、どうもユーフォリア的なイメージが強いように感じましたので・・・。そう言う意味では10年前とあんまり変わっていないのかも。

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::: 10/07/20(火)   「円高継続か、年初来安値の再更新も?!=今週のドル/円見通し」   【鹿の角】 :::

2010/07/20

今週の為替市場は円の全面高がまだ続くのか、それとも巻き戻し的な動きが強まるのか、次の方向性を探る展開となりそうだ。相場の流れを重視すればリスクは依然として円高で、年初来安値を更新した現在次の下値メドは昨年安値の84.80円となる。さらなるドル安・円高の進行には注意を要したい。しかし、これ以上の円高、それも全面高が続くようだと日本経済に与えるダメージも警戒されるところ。スグに市場介入へ踏み切れ、というわけではないが、一段の円高阻止に向けた日本政府の政策発動に対する期待感も市場のそこここで聞かれている。

テクニカルに見た場合、基本的なリスクはドル安方向とみる市場筋は少なくない。つまり、先日示現した86.27円がドルのボトムではなく、早晩安値を更新するとの見方が有力となっている。そして、仮にドル安が進行した場合の下値メドは、取り敢えず昨年安値の84.80円レベルとなるだろう。また、先に指摘した日本の政策対応如何によっては、1995年に示現したヒストリカル・ローを目指す展開さえ否定出来ないのかも知れない。
しかし、先週の当欄でレポートした日柄的な観点に加えて、ポジションの偏りがジワリと蓄積されて点だけはやや気になる。ちなみに、後者についてはいわゆるシカゴIMMの投機ポジションをみると、保有する円ロングは最新データ7月13日時点で昨年12月以来の高水準だ。もちろん、さらにロングを積み増す可能性もないではないが、一度調整的なポジション整理が進む危険性も孕んでいる。

そうしたなか、材料的に注目されるものは幾つかあるが、なかでも3つのモノにとくに注意を要したい。
うちの2つは、先々週・先週と取り上げている「米国を中心とした企業決算の発表」と「欧州における銀行のストレステスト結果公表」。過去それぞれ簡単に注釈をつけてきたため、詳細は省くが為替相場が米国を中心とした株価動向そして長期金利の動きに左右されやすいことは周知のこと。そんな株価や金利の動きに多大な影響を与えかねない「米国を中心とした企業決算の発表」などは着目しておいて損がなさそうだ。
なお、前者の米決算については20日にゴールドマン・サックスやIBM、21日モルガン・スタンレー、22日ブラックストーン−−などが発表を予定しているほか、後者は週末23日の日本時間25:00に公表される見込み。

そして最後に注目される要因は、21日に予定されているバーナンキFRB議長の半期金融報告か。すでに多くの部分が織り込まれているとの見方もあるが、景気に対する慎重的な見方そして早期の利上げ先送り示唆、さらにいえば後者の金利についてはマーケットの一部で取り沙汰されている追加の緩和観測などについても言及するようだとさらなるドル安が進みかねないのかも知れない。(了)

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::: 10/07/16(金)   「オトコは“視覚”、オンナは“言葉”で感動する」   【鹿の角】 :::

2010/07/16

先日、新聞記事で面白い調査を発見した。

具体的には、博報堂の研究所が男女6000人に調査したところ、女性は男性に比べて言葉で感動しやすいことが判った−−という。

判りやすく一礼を挙げると、「じーん」と感動した項目や理由について、男性はオリンピックの放映などを見た際と「視覚」を挙げる向きが多かったのに対し、女性は「選手の母のコメントを聞いて」など「視覚」よりも「言葉」による感動がより多く挙げられている。

う〜ん。この調査結果、なんとなく判るな・・・。

だって、恋愛中とかでもよく言いませんか?
「女性は毎日でも好き(あるいはキレイ)と言って欲しい」−−とか。
そういうところも、女性の「言葉重視」から来ているのでは。

あとはロマンチックなプロポーズの言葉とかね。
夜景の見えるレストランとか、場所の設定も大事だけど、話を聞く限りそれよりもセリフが大事らしい。筆者は経験がないので良く判りませんが(笑)。

これって、脳の使い方の違いなんでしょうかね。右脳派、左脳派みたいな。違うのかな?

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::: 10/07/15(木)   「ホントに大学生?A」   【鹿の角】 :::

2010/07/15

先日の当コーナーで「ホントに大学生」とタレントと題し、簡単な漢字も書けないおバカな大学生を取り上げた。

すると、筆者の嘆きを読んでくれた知人の某氏が、「これ知っている?」と一通のメールをくれた。それに添付されていた週刊誌の記事をスキャンしたPDFファイルを見て、ビックリしてしまった。

記事の出だしは「大学生の学力不足が叫ばれて久しいが、まさかこんな時代が来るとは!」などとなっており、肝心の中身はというと「埼玉県立吹上秋桜高校など3校と大東文化大学、ものつくり大学との間で教育連携の協定が結ばれた。協定の目玉は、“大学生が必要な教科・科目の基礎を高校(吹上秋桜高校)で聴講生として学習”することだ。驚いたことに、大学生が高校の教室で高校生と机を並べて学ぶというのである」−−。

つまり、判りやすく簡単に言うと低学力の大学生を、いま一度高校に行かせて補習を受けさせるってことだ。
はぁ???
それってさぁ、高校の補習を受けさせる段階で大学生じゃないって思うんだけど・・・。

しかし、簡単な漢字も書けないバカ大学生って一部じゃなくて、全国的なことなんだね。
世も末だよね。ゆとり教育の悪い部分が思い切り出ている気がするな。

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::: 10/07/14(水)   「チャーリー中山の投資哲学と堀内昭利の相場戦陣訓」   【鹿の角】 :::

2010/07/15

以前に書いたことがあるけれども、筆者は仕事関係の本について贈呈でもらったものしか原則として読まない。つまり、自腹をきって買うことは滅多にないのだが、タイトルに記した「チャーリー中山の投資哲学と堀内昭利の相場戦陣訓」(実業之日本社)は久しぶりに身銭に切って買いました。

理由は至極簡単で、堀内さんもさることながら、チャーリーさんの「投資哲学」をどうしても読んでみたかった、知りたかったため。

ちなみに、最近でこそ御無沙汰しているが堀内さんには、昔取材などでお世話になり一応の面識はあります。現在のオフィス(?)にもお邪魔したことがありますし。
しかし、チャーリーさんには残念ながらこれまで一度もお会いしたことがない。基本はシンガポールに在住されているとはいえ、たまに来日されるようなので、「現役」で記者をやっているあいだに一度でいいからチャーリーさんと面談したい(仕事でなくてもまったく構いません)と思っているのだが・・・・・・。
いつの日か、願いがかないますように。

ところで、そんなチャーリーさんには一度もお会いしたことはないけれど、筆者には忘れられない「事件」がある。
それは、いまは亡き「日経金融新聞」1995年8月17日付の記事になる。この新聞の切り抜きは、いま現在でも筆者の仕事用デスクに貼ってあります・・・・・・。

ご存じのように、1995年といえば4月半ばにドル/円相場は79.75円のヒストリカル・ローをつけたが、日米当局の大規模介入もあり1ヵ月後には87円台までドルは急反発。しかし、そこからドルは81円台へと再び反落、ほぼ「行って来い」の展開をたどっている。
8月といえば、そんなドルが2番底を形成したかどうかが取り沙汰されるなど、心理的に不安定な疑心暗鬼に陥っているときだ。

よくもまぁ日経金融新聞の記者がチャーリーさんにインタビューをしたなぁ、と思うのだが、ともかくそこでチャーリーさんは次のように述べていた。
「今回の円安・ドル高局面は歴史的な転換点となる可能性が高い。(中略)2、3年中に130円まで円安が進むと見ている。(中略)政府・日銀はむしろ行き過ぎた円安への対応策を考え始めたほうがよいのではないか」−−。

「歴史的な転換点」そして「130円までの円安」の2つをサラリと指摘するのもスゴイのだが別にイイ。似たようなことをいう人も少数派だが、当時ゼロではなかったから。
しかし、1ドル=80-90円で推移、政府・大蔵省(当時)が必死でドル押し上げ介入を実施しているときに、「政府・日銀はむしろ行き過ぎた円安への対応策を考え始めたほうがよいのではないか」−−という話はなかなか言えることではないと思う。これには正直度肝を抜かれた。「どんな思考の人なんだろう」と。

それにしても、日経金融新聞も良く掲載しましたよね。あんな過激な内容を。

なお、結果的にドル/円相場は2年後の1997年に127円、3年後の1998年に130円台を突破して147.64円までドル高が進行することになる。そして、そうした過程で政府・大蔵省は、従来のドル押し上げ介入のスタンスを一変させ、逆にドル売りの市場介入を実施した−−。

前フリがいささか長くなりました・・・。
ともかく、そんなチャーリーさんなので、どういう思考なのか、その「投資哲学」は以前から凄く興味があり、是非とも知りたいと思い今回本を購入したわけだ。

で、肝心の内容は期待通りというか期待以上というか、ともかく楽しめる一冊でした。
「面白い」というのとは違うけど、興味深い話もたくさんありましたし。たとえば、P51の「ストップロス・オーダーを出すようでは勝てない」とか。
それから、P57-61のあたりですかね。伏字のイニシャルって一体だれだろう?と考えながら、ニヤニヤと読み進めてしまいましたので。

チャーリーさんの話だけでも読み得なのに、さらに堀内さんの話というか思考も読めるなんて、もう満漢全席を食べたっていうぐらい「お腹がいっぱいになる」の本です(笑)。

是非ともご一読してみてください。「目からウロコ」間違いなしですので。

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::: 10/07/13(火)   「ワールドカップを見終わって」   【鹿の角】 :::

2010/07/13

いやー、ワールドカップがついに終わりました。大会は毎回楽しんでいますが、今回ぐらいゲームを見たのはおそらく初めてだったと思います。

全部でたぶん65試合をやったと思いますが、筆者はどう少なく見積もっても50試合は見ました。おそらく55試合ぐらいではないかと。しかも、そのほとんどをリアルタイムで。

いま考えると、いったいいつ寝ていたんでしょうか(笑)。
まぁ、大会期間中に仕事をしていなかったことは確かですが(爆)。

ともかく、そんななかで筆者がベストだと思うゲームは準々決勝の「ウルグアイvsオランダ」ですね。あとは好みですけど、「ドイツvsアルゼンチン」、「アルゼンチンvs韓国」あたりもなかなか・・・。
ある意味では当たり前ですが、やっぱり決勝トーナメントにイイ試合が多かったと思います。

一方、選手でもっとも印象に残ったのは、MVPにも選出されたウルグアイのフォルランですね。彼みたいな選手がもうひとりいたらウルグアイはなぁ・・・。いや、スアレスがいましたけどね。
そして、スペインのカシージャスも凄かった。日本の川島くんも頑張りましたけど、カシージャスにはホントに「神が降りていた」って思いますもん。

さてさて、楽しかったワールドカップも終わったので、今度はJですね。

半ばイヤミも入りますが、日本人の多くは思ったよりサッカー好きらしいので、皆さんにも是非ともスタジアムに足を運んでほしいと思います。筆者も当然通います。埼玉から鹿島まで、片道140キロほどをシコシコとね(笑)。

まずは明日の湘南戦だよなぁ・・・。仕事を如何にサボるか考えないとね(笑)。

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::: 10/07/12(月)   「円安の継続性は?!注目材料目白押し=今週のドル/円見通し」   【鹿の角】 :::

2010/07/12

今週の為替市場は、先週末に掛けて急速に広がったリスク回避の後退観測による円高の巻き戻しの持続性がポイントのひとつとなるだろう。改めて指摘するまでもなく、日米欧をのほかにも「スネに傷を持つ」国や地域は少なくない。したがって、ドルもユーロも日本円も、それぞれ弱みを内包しており、正直なところ決め手に欠くというのが現状だ。なにかひとつのキッカケがあれば、それまでの流れが一変する、そんな展開が多いことも今年の相場の特徴となっている。足もとは確かに円売り優勢だが、油断は禁物かも知れない。

テクニカルに見た場合、ドルは先週7日に年初来安値86.99円に面併せをするなど一時一段安をたどるも安値を更新することは出来なかった。以下は、某社のレポートで筆者が書いた原稿の一部になるけれども、1998年以降に見られる3度のドル下落局面を参考にすれば、今回は下落率や下落幅あるいは下落期間などでかなりイイところまで達していると考えられる(下記参照;3度目の今回はまだ暫定の数値)。とくに日柄面は異常とも言えるほどで、ドルの下落が末期に近いことをうかがわせる。
1998年08月・147.64円 ⇒ 1999年01月・101.25円   46.39円・31.4% 期間は16ヵ月
2002年01月・135.20円 ⇒ 2005年01月・101.67円   33.53円・24.8% 期間は26ヵ月
2007年06月・124.14円 ⇒ 2010年07月・ 86.99円   37.15円・29.9% 期間は38ヵ月

そうしたなか、材料的に注目されるもののひとつは、先週も取り上げた「米国を中心とした企業決算の発表」と「欧州における銀行のストレステスト結果公表」になる。
先週は後者について補足したため、今週は前者について簡単に言及すると、これまでの円高進行を牽引してきたNYダウなど米株の下落が下げ止まった原因は米金融大手ステートストリートが今月7日、「今年第2四半期の営業利益はアナリスト予想を上回る」などとした楽観的な見通しを示したことによる。そうした見通しが正しいものであったのかどうか、また他の金融機関についても同様の結果が見られるのかどうか、そのあたりを見極めるうえで米企業決算とくに金融機関の決算発表については注意を要したい。なお、具体的には週内の15日にJPモルガンチェース、16日にシティグループとバンカメが決算を発表する予定となっている。

次の注目される要因は、日本の政局か。周知のように昨日投開票が実施された参院選で与党民主党は大敗した。菅総理は早々と続投を表明しているものの、与党内部からも責任論が取り沙汰されるなど波乱の火種はくすぶっている。
また、今回の民主党大敗の原因・理由については見方のわかれるところだが、仮に10%という数字を掲げた消費税引き上げ論議に対する嫌気や失望であるならば、参院選での敗北を受けて「財政健全化」への取り組みが今後後退しかねないのかも知れない。その場合には、日本に対するリブリンリスクの問題などが再び俎上にのぼると取り沙汰される危険性もないではない。

なお、それ以外に「今週」ということで注目されるものは米債の入札(12-14日・トータル690億ドル)、ユーロ圏財務相会合(12日)、日銀金融政策決定会合(14-15日)、4-6月期実質GDPなどまとめて発表される中国経済指標(15日)のほか、6月小売売上高(14日)、6月設備稼働率/鉱工業生産(15日)、7月ミシガン大消費者信頼感指数(16日)−−などの米経済指標になりそうだ。

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::: 10/07/09(金)   「ホントに大学生?」   【鹿の角】 :::

2010/07/09

世の中に「おバカタレント」−−という人たちがいる。
いつのまにか、ひとつの「ジャンル」として確立されてしまったなぁ・・・。

それはそれで「ウリ」なのだろうから、とやかく言うつもりはない。正直興味もそんなにないけど。

しかし、そんな「おバカタレント」と呼ばれるなかに現役大学生と言われる人が結構いることはどういうことなんだろうか?大学って、まがりなりにも最高学府でしょ?
それなのに漢字もろくに読めない、計算(それも足し算!)も出来ないような人間が合格してしまうんだ・・・。ハッキリ言って、小学生にだって、もっともっと賢い人はたくさんいると思うけど。

その昔は冗談で、「○○大学は自分の名前が漢字で書ければ受かる」−−とか言ったけど、最近はそれがホントのことになっているのか知らん?でも、ホントにそんなふうに思ってしまうよ。

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::: 10/07/08(木)   「お結び課」   【鹿の角】 :::

2010/07/08

先日の当コーナーで、高知県に全国初の「まんが課」というウソのような課が誕生した話を書いた。

そのあと調べてみると、「まんが課」以外でも全国の市町村などにはかなり面白い課が存在していることが判った。

なかでも、面白いと思ったのは佐賀県の武雄市に今年9月から新設される予定の「お結び課」だろう。

仕事はもちろん「握りメシの研究および作成」−−ではなく(笑)、若い男女の婚活を手伝うのだと言う。
昨今では、民間ではなく地方自治体が主催する形のお見合いパーティーなども珍しくなくなったけれど、市町村におけるひとつの課として婚活を支援するっていうのは凄いな。大胆なアイディアだと思います。

これを機に、筆者も佐賀県武雄市に引っ越しをしようかしらん(笑)。
記者の仕事なんて、全国どこでも出来るんだからさ(笑)。

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::: 10/07/07(水)   「大相撲」   【鹿の角】 :::

2010/07/07

ご存じのように相撲界で不祥事が続いている。
そのなかでも、足もとの賭博問題は最大級のモノと言えるかもしれない。

そうしたなか、今週末11日からの名古屋場所開催を決定したけれど、個人的にはやるべきではなかった気がしている。
もちろん、筆者は100%シロウトなので、情報はすべて伝播、新聞報道などしかないが、それでも協会の対応が極めて甘すぎると思いますね。少なくとも公益法人格の取り消し、また場合によっては財団法人を取り消してもイイ気すらしている。

もっとも、NHKが生中継をしないことを決定したとのことで、多少は良心があったのかなとも思うけれど。でもダイジェスト版は流すんでしょ?激甘。

そんな相撲協会に言いたいこと、実はたくさんある。そのなかで最たる根本的な話をすると、相撲ぐらい大衆に迎合していないスポーツはない気がするのだが、いかがだろうか?

何故なら、相撲が実施される時間は朝方の前相撲から夕方の本取り組までで、午後6時にはすべての取り組みが終了してしまう。土日はともかく、平日の真昼間、真っ当な社会人にどうやって取り組みを見ろというのだろう?それも15日間も。
完全にターゲットはお年寄りで、それって長い目で見た場合には絶対に先細りすると思うんですが。

ともかく、相撲協会には100%大衆に迎合しろ、とは言わないし、して欲しくはない。
けれど、卓球やバレーボール、柔道などの競技(?)は世界的に普及したり、テレビ中継で見栄えを優先した結果、一部のルールが「それ用」に変更された。また、プロ野球も読売巨人が長いあいだ、土日のデーゲーム開催を拒んできたけれど、視聴率の低迷などを受けて、最近は昼の試合も渋々(?)実施するようになった。これも最初、筆者は画期的な革命だとビックリしましたけどね。

伝統は大事だし、譲れない一線があることも判る。けれど、もう少しドラスティックに協会そのものが色々と改革すべきでは?
これは批判しているわけではないけれど、「国技」と言いながらの外国人力士の多さを考えても、「伝統」にこだわるのはどうかと思うんですが・・・。

協会を解体させ、出身者を一切含まない、しかも若い人間を軸にした新協会を発足させる−−なんてのはどうでしょう?だって、現協会にはまったく危機感を感じられないから。もっと真剣に考えた方がイイですよ。このままでは将来に確実に禍根を残します。

たとえば、デーモン閣下とかに新協会の理事長をお願いして・・・。

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::: 10/07/06(火)   「サッカーW杯、結局欧州は強い」   【鹿の角】 :::

2010/07/06

財政破たんなどの話題で一時かなり流行した国の頭文字をとって、「PIGS」と呼ばれることはご存じのことだと思う。具体的には、「ポルトガル」「イタリア」「ギリシャ」「スペイン」になり、そのすべてが今回ワールドカップ本大会へ参戦していたが、それぞれ何故か大苦戦を強いられていた。

確かに成績を見てみると、「ギリシャ」と「イタリア」は予選敗退、それも「イタリア」は1勝も出来ずに敗れさっている。
また、「スペイン」は優勝国の筆頭ながら初戦によもやの敗戦を喫したし、「ポルトガル」はブラジルなどと同じ“死のグループ”に入ったことで予選突破も危うかった。

そんなPIGSを筆頭にフランスやイングランド、ドイツなどを含めて欧州勢の調子がいまひとつで、今大会は南米勢の躍進が目立つって言われましたけど、ベスト4進出チームをみると欧州が3つ、南米1つで、「やっぱりヨーロッパ選手権だったね」(知人のサッカー好きディーラー談)。

いや、別にイヤと言ってるわけではないんですが。キチンと帳尻を併せてくるよなぁ〜、ヨーロッパは。うん、さすがだと思います。

ところで、いささか旧聞ですが3日付の日経新聞朝刊のスポーツ面に興味深い記事が。書き手はベテランのスポーツ記者・阿刀田寛さんで、文頭を少しだけ書き写すと次のようになる。

「将来、日本を背負ってゆくべき存在」。岡田監督にそう評された選手がいる。FW興梠慎三、鹿島が誇る23歳の若盛り。もっとも監督の言葉には続きがあって、「現時点ではまだ甘い」。−−

どうですか?続きを読みたくありませんか?興味のある方は、図書館かなにかで確認してください(笑)。

なお、冒頭のコロちゃんの話も「読ませる」んだけど、個人的には文章後半に感銘を受けました。

一例を挙げると「強国との差はむしろ4年前より開いたように見受けられるのだ」、「(本田くんと松井くんの抜擢は)岡田監督の手柄だが、(中略)半ばは偶然の産物」、「これでいいのだ、で済ませては16強の手柄はかえって先々の禍根となる」−−などのフレーズは、まったく筆者と同感ですので。

さすがに、見る人は見ているというか、キチンと評価しているのだなと思います。
サッカー専門誌などでも、提灯記事ばっかりかかずに、キチンと総括して欲しいですね。それとも大会が終わったら、やってくれるのかしらん?

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::: 10/07/05(月)   「円高続くか、リーマンショック後安値も視野=今週のドル/円見通し」   【鹿の角】 :::

2010/07/05

今週の為替市場も円全面高が続くのかどうかを見極める1週間となりそうだ。円を積極的に買う材料は乏しく、正直なところ消去法的ではあるのだが、NYダウを中心とした株安が進行していることもありリスク回避にともなう円高が続くとの声は少なくない。先日記録した年初来のドル安値を再び更新するだけでなく、週内に84.80円のリーマンショック後安値を更新する−−などといった見方も一部市場筋のあいだから聞かれている。

テクニカルに見た場合、今年5月につけた安値87.96円を更新、ドルは年初来安値を再び更新してきた。それもあり、チャート的には前述したリーマンショック後の安値84.80円が視界内へと捉えられている。いわゆるシカゴIMMの投機筋ポジションなどを見ても、さすがにポジションの偏り、円ロング・ポジションの蓄積は観測され始めているものの、リスクがドル安・円高方向に高いことは間違いなさそう。ドルの続落には注意を要したい。
ただし、今週末に参院選を控えているうえ、単純にレベル的な要因を考えても日本の政府要人などから口先介入が発せられても不思議はないのかも知れない。世論調査における与党の支持率低下もあり、駆け込み的な選挙対策とも言える「緊急的な株安・円高対策」などが打ち出されることもないとは言い切れないように思っている。

そうしたなか、材料面で注目している要因が大きく2つある。
ともに「今週」と限定されるものではないのだが、ひとつは先週も報じた需給要因。先週見られた円全面高の一因は、ヘッジファンドなど海外勢のほか国内勢を含めた6月末決算をにらんだ期末対策を受けた面もある。したがって、名実ともに7月相場入りしたことで投機筋などの円買いが今週以降に若干落ち着く可能性も否定できない。
実際、経験則に相場を見ると7月に相場のトレンドが一変するという事象は決して少なくない。ドルは年初来安値を三度更新するような展開も否定できないが、それでも月内を通していえばドルの安値掴みなどにも注意したい。

次に注目される要因は、米国を中心とした企業決算の発表と欧州における銀行のストレステスト結果公表か。前者についてもさることながら、後者で予想外以上の不良債権額が発覚するなどの事態となれば、嫌気したユーロ独歩安、延いてはクロス中心の円高を増長させかねない危険性を孕んでいるのかも知れない。

なお、それ以外に「今週」ということで注目されるものはRBA理事会(6日)、6月の米ISM非製造業景気指数(6日)、BOE政策金利発表(8日)、トリシェECB総裁会見(8日)−−などのほか、週末に予定されている日本の参院選投開票(11日)、サッカーワールドカップ決勝戦(11日)も来週初の相場についての波乱要因として頭の片隅にでも留めておきたい。(了)

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::: 10/07/02(金)   「首無の如き祟るもの」   【鹿の角】 :::

2010/07/02

またまた物騒なタイトルですが、これまた小説の題名です。作者は三津田信三さん。

三津田さんといえば、純粋なホラー小説も書いていますけど、上記はガチガチの本格推理小説で、まさに「王道」。筆者の好み、ど真ん中の小説でした。

知らない方に判りやすく説明すれば、「さながら現代に蘇った横溝正史」とも言えるでしょうか。世界観の描き方とか雰囲気、チョッとグロいところとか良く似ていると思います。
ちなみに、上記の惹句は「からくり人形は五度笑う」でデビューした女性推理小説家・司凍季さんに対して、島田荘司さんが推薦した際に用いていたモノです・・・。つまり、平たく言えば筆者の「パクリ」ですな(笑)。でも、ある意味で司さん以上に三津田さんの報が横溝に近いと思いますね、筆者は。

ともかく、実を言うと、この「首無の如き祟るもの」は2年前の2008年に第8回本格ミステリー大賞の候補になったものの、惜しくも次点で大賞獲得を逃しているのだ。そのときから「いつか読むのだ!」−−と固く心に誓っていましたが、最近ようやく文庫落ちしたので読むことが出来ました。前評判通りの作品だと思います。

なお、ストーリーもトリックも申し分ないんですが、最後の二転三転のどんでん返しは不要ではないかと。三津田さんは、そういうストーリーが全体的に多いんですけど。
もっとシンプルな落とし方でいい気がします。個人的には。
多いと逆に興醒めするし。

でも、非常に面白い本ですよ。筆者の同好の士はもちろん、「スケキヨくん」とか横溝正史のおどろおどろしいところが好きな人にはお薦めって気がします。

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::: 10/07/01(木)   「まんが課」   【鹿の角】 :::

2010/07/01

先日新聞報道で初めて知ったのだが、高知県に「まんが課」という課が誕生したという(正式名称は「まんが・コンテンツ課」)。

都道府県で初とされるが、そりゃそうだろって気がする。もっと言えば、市町村単位では初とされていないので、ほかに「まんが課」があるのだろうか?

それはともかく、名称だけでも非常にユニークですよね。いったいどんな仕事をするのでしょうかね。

しかし、なんで高知県なんだろうと思い、少し調べたら高知県って著名なマンガ家の方をたくさん輩出しているんですね。たとえば、「アンパンマン」のやなせたかしさん、筆者の好きな「毎日かあさん」その他で知られるりえぞうこと、西原理恵子さんなどがそうだ。だから、高知県が先鞭をつけたのかな?

いずれにしても、マンガって日本の大事な文化であると同時に、数少ない世界に誇れるクリエイティブな「輸出産業」でもありますから大事に育てていって欲しいですね。高知県に大いに期待しましょう。ガンバレ高知!

最後に余談ですが、そうした認識からすれば、麻生さんの考えは正しかったと思います。いわゆる「国営マンガ喫茶(呼ばれたハコ物)」は主旨から外れると思いますが・・・・・・。

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