筆者は自称「アウトドア系オタク」−−だ。休日になるといそいそと出掛けてしまうのだが、それでも本は「本格」推理小説を中心に読むことにしている。ちなみに、数えてみたら昨年は一年間で139冊読んでいた。う〜ん、前年比で11冊減か・・・。過去10年間、ずっと右肩上がりだったけど、さすがに昨年は記録を更新できなかった。少しは仕事が忙しくなったということなのだろうか?(笑)
さて、一年間に読んだ本のなかで、実は毎年自分自身の「ベスト10」を選んでいる。恒例ですね。それを昨年に続き当コーナーでご紹介してみたいと思う。 ただし、前述したとおり、読む本のほとんどは「本格」推理小説であるという点はふくみおきいただきたい(☆印以外はすべて文庫)。
では早速、以下で(タイトル・著者・出版社)。 @『雨恋』松尾由美(新潮社) A『チーム・バチスタの栄光』海堂尊(宝島社) B『水滸伝1〜10』北方謙三(集英社) C『完四郎広目手控シリーズ』高橋克彦(集英社) D☆『裁判官の爆笑お言葉集』長嶺超輝(幻冬舎) E『中村雅楽シリーズ』戸板康二(東京創元社) F☆『小説・こち亀』日本推理作家協会(集英社) G『背の目』道尾秀介(幻冬舎) H☆『千年、働いてきました』野村進(角川) I『百万のマルコ』柳広司(東京創元社)
昨年は推理小説のランクインが少なかった。とくに、「本格」と言ってよいものはCとE、G、I−−だけ。4冊ですか。それなりに面白い作品は結構あったが、全体的には小粒だったのかなぁ、と思わなくはない。ミステリー作家の皆さん、今年は是非頑張ってください。
2007年は、むしろミステリー以外に面白い本が多かった。たとえば、北方謙三さんの『水滸伝』。全19巻で毎月1冊ずつ刊行されており、まだ完結していませんが、さすがに我慢しきれず。途中まで読んでしまったが、めっちゃ面白かった。魯智深、カッコ良過ぎるぞ!『水滸伝』は柴錬さんや司馬遼さんの手によるもの、あるいは原典を翻訳したものなど、幾つかのパターンを呼んでいるけれど、北方さんの本はベストといっても良いかも知れない。11〜19巻の内容次第では2年連続ランクイン、いや今年のベストにも???
−−いずれにしても、もう2008年は始まっていますからね。昨年は昨年として、今年も面白い小説を読ませてくれ!期待しているから! ▲top |