とある知人から「ブック・バトン」なるものが廻ってきた。聞くところによると、ほかにも「ミュージック・バトン」、「恋愛・バトン」−−なんていうのもあるようだ。 せっかくだから、当欄を借りて「ブック・バトン」について、答えてみようかしらん。
・持っている本の冊数 キチンと数えたことがないけど7000冊ぐらい・・・かな。うち小説は4000冊ぐらいだと思う。でマンガが2000冊ぐらい。あとはその他。床が抜けそうなのが怖いね(笑)。
・今読みかけの本 or 読もうと思っている本 読み掛けの本は高木徹さんの『戦争広告代理店』(6月刊行・講談社文庫)。ちなみに、これはメッチャ面白いです。お奨め。 このあと読もうと思っている本は矢崎存美さんの『ぶたぶたの食卓』(7月刊行・光文社文庫)、殊能将之さんの『鏡の中は日曜日』(6月刊行・講談社文庫)−−etc
・最後に買った本(既読、未読問わず) これは難しいなぁ〜。毎月定期的に15〜20冊ほど買ってますからね・・・。乙一さんの『GOTH』(6月刊行・角川文庫)かな???
・特別な思い入れのある本、心に残っている本5冊(まで) これも難しいなぁ〜。取り敢えず、ミステリー限定で。 エラリー・クイーン『Yの悲劇』、横溝正史『本陣殺人事件』、島田荘司『占星術殺人事件』、岡嶋二人『クラインの壺』、山口雅也『生ける屍の死』−−で、どうだ? あぁ、でもこれだと鮎川哲也さんの『りら荘事件』が漏れてしまうのか。笠井潔さんの『哲学者の密室』も。京極夏彦さんの『姑獲鳥の夏』も良かったし。難しいね・・・。 なお、上記5作品の寸評を。 『Y』は冒頭で波田陽区が出てくる不朽の名作。海外ものでは、やっぱり最高だと思う。ほかにもヴァン・ダインとかエドワード・ホックとかジョン・ディクスン・カーとか、スゴイ方&スゴイ小説はたくさんあるけどね。あと、クイーンの国名シリーズも良いが、やはり『Y』は別格。 『本陣』と『占星術』は王道を突き進む日本製本格の代表作でしょう。ともに、その使用されたトリックには脱帽。本格の歴史に間違いなく残る作品でしょう。『クライン』は本格という冠をつけるかチョッと迷うけど、スゴイ作品だと思う。推理小説というよりSFやサスペンス、あるいは恋愛小説としても高い評価を与えられるんじゃないかな。映像化もされているけど、絶対に原作を読むべし。それ以上に面白い。読んで絶対に損はない。『生ける屍』は、この5作品ではもっとも最近の作。SF的な設定なんだけど、それを本格でキチンと処理したところが見事。いまに続く、いわゆる「新本格」の流れを作った記念碑的作品。
P.S. ミステリー以外だと、井上ひさしさんや筒井康隆さん、池波正太郎さん、柴田錬三郎さんなどの著作で入れたいものも多いです。 ▲top |