筆者は自称「アウトドア系オタク」−−なのだが(笑)、その一方で読書も大好きだ。 読む本の大半は推理小説で、とくに「本格」と言われるタイプの本を好むが当然「それだけ」ではない。仕事、金融関係の本もそれなりには読むし、次いで読むのは時代劇小説だろうか。
そんな筆者だけれど、テレビでやる「時代劇」はほとんど見ない。 とくに、NHKの大河ドラマとなると、もう何年見ていないだろう。確か、「炎立つ」は見たな・・・。
見ない理由は単純で、ひとつは出ている役者の質が極端に低いこと。例えば、今年の大河ドラマって「義経」ですよね。で、主役の義経がなんでタッキー(滝沢秀明)なの?幾ら視聴率が欲しいとは言え、さ。もう少し、なんとかならなかったのかな。前回の「新撰組」で香取慎吾をキャスティングしたのも、ある意味で凄かったけど。
・・・でもね、それを知人の歴史好きに言ったら、次のように切り返された。「【鹿の角】は義経に対してどんなイメージを持っている?」「どんなって、美男子で合戦の名手だけど、政治無知かな。ある意味で馬鹿。世間知らず」「なるほどねぇ〜。でも、それってタッキーのイメージに近くないかな?」「・・・・・・」−−。 確かにそうだ。うん、ある意味ではピッタリと言ってもよいだろう・・・。でも何故か見たくはないのだが(笑)
と、そこで改めて思ったのだが、実は時代劇をあまり見たくない理由がもうひとつあった。それは、「どうして毎回変わりばえのしない」ものばかりを放映するのか、ってことだ。 だって、「義経」にしても「新撰組」にしても、テレビでやるのは何度目なの?ほかにも「宮本武蔵」や「赤穂浪士」「織田信長」「坂本龍馬」なども同じですね。 もちろん、その都度キャスティングは違うし、脚本なども違うけどさ。筆者はもうお腹がいっぱいだよ。
それよりもっと別なものが見たい。歴史の偉人と言うか、面白い人物はもっともっとたくさんいると思うけど。是非発掘して欲しいなぁ。また、例えて言えば同じ「赤穂浪士」だって、井上ひさしさんの書いた「不忠臣蔵」だとだいぶイメージが異なるけどね。切り口を大きく変えても言いように思うし。
そうした意味で高く評価しているのは、池波正太郎さんの「鬼平犯科帳」「剣客商売」がテレビで放映されたことだ。あれは人物的にもとても新鮮だったと思う。あんな高品質の時代劇を筆者はもっともっと見てみたい。
▲top |