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::: 04/11/30(火)   「幅をきたす円先高論」   【鹿の角】 :::

2004/11/30

ここ最近、週刊誌ベースでも円の先高観が声高に論じられている。
日経マネーの話については当欄で以前に触れたことがあるので省くとして、昨日も週刊ポストが「1ドル=80円台の円高急襲であなたの会社もヤバイ!」、また同じく週刊現代では「1ドル=50円時代がやって来る!−超円高の恐怖」−−と題した記事を掲載していた。

筆者もタイトルにそそられ、会社帰りのコンビニで立ち読みしたが、内容はほとんどと言うかまったくない。週刊現代のものが決して良かったわけではないが、週刊ポストはページ数も僅か2ページに過ぎず、肩透かしも良いところだった。
「買わずに立ち読みで済ませて良かった」と思ったのは筆者だけではあるまい(笑)。

50円、80円と言ったある意味で扇情的なタイトルはなるほど部外者なら見ていて楽しいだろうが、その末端に位置する人間からするとそうも言っていられない。書いた人間は本当にそのレベルまでドル安・円高が進行すると思っているのだろうか?
それに、80円はともかくとして1ドルが50円になることは論理的に可能性が極めて低いのだが、それも判った上で書いているのかと言いたくなる。まぁ、逆に言えば判っていれば、書けないでしょうけどね・・・。

ともかく、日経ビジネスは別としてポストや現代なら「正確さ」がそれほど大きく問題になることはないのだろう。とは言え、あまり危機感をアオってばかりだと、「風説の流布」に抵触するようにも思うのだが、いかがなのだろう?

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::: 04/11/29(月)   「頭の痛い忘年会シーズン」   【鹿の角】 :::

2004/11/29

タイトルから、いきなり二日酔いを連想される方がいるやもしれないが、「違います」−−と最初に声を大にして指摘しておきたい(笑)。

年末まで1ヶ月となるなか、巷でも忘年会が盛んになりつつある。
筆者などはただでさえ帰宅する電車が9時ぐらいなのだが、こちらは1滴もアルコールを口にせず100%素面なのに、連日電車のなかは妙に酒臭く、ホロ酔い加減のおじさんたちがグダグダと煩いのがこの時期の大きな特徴だ。あれも、飲んでいない人間にとっては結構タマランものですが・・・。

しかし、それよりも忘年会シーズンでもっと頭の痛いのは、一部ディーラーさんとの実際の飲み会だ。
ちなみに、飲み会そのものが嫌だとか、面倒くさいとか言ってるわけではない。

誰それ、と実名を書くと御幣があるけれど、「ワリカンで忘年会をやろう」−−といってあるのに、カネを払わない人が少なからずいるからだ。その場合には、幹事である筆者が泣く泣く自腹を切ることになり、高く付く。毎年これで頭が痛い。

「何故カネを払わないのか」−−、忘れているのか、それともケチなのか、と言うと実はどちらでもないらしい。
と言うのは、「カネを払わない」ディーラーの多くはセイホをはじめとする機関投資家の方が圧倒的であり、聞くところによると「夜は銀行サイドなどによる接待が多い」ため、自分の飲み代を払うという感覚に乏しいという。
つまり、「御馳走してもらって当たり前」という感覚の方−−なのかも知れない。

いわゆる「バブル」の時代に比べると接待も少なくはなったようだが、それでも放っておくと連日飲み会になる、とは筆者のある知人談。まぁ、銀行側としてもオーダーを少しでも自分の銀行に出して欲しいとなると、そりゃぁ大口顧客は進んで接待しますわな。
そんな人間と飲みにいけるだけで、ヨシッとしなければいけないのだろうか?「ギブ・アンド・テイク」の原則はちゃんと守っていると思うけどね・・・。

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::: 04/11/26(金)   「米国の強いドル政策」   【鹿の角】 :::

2004/11/26

月日のたつのは早いもので、アッという間に今年も残りは1ヶ月余りになってしまった。
そのなか社会的には色んな出来事があったけれど、個人的にはやはり「会社を辞めて独立した」−−ってことがもっとも大きなニュースだろう。

ところで、マーケットでは米国の「強いドル支持」スタンスを巡り、思惑が交錯していることは周知のとおり。
これについては「本業」でレポートしているため、詳細は避けるけれども、ひとつだけ頭に入れておいて損のないことは、米国において「強いドル」支持のスタンスなんてものは存在しないと言うことだ。

そもそも論とすれば、ドルが幾らであれば「強いドル」と言えるのか、という話もある。
つまり、「強いドル」という言葉には具体性がまったく含まれておらず、非常に抽象的なものと言ってよいだろう。もっとも、だから思惑が出易いということになるのだが。

ともかく、「強いドル」という発言だけでは、例えば1ドルが80円であっても米国サイドが「ドルはまだ強い」と思っている可能性だって否定出来ないかも知れない。

・・・などと書くと、「馬鹿馬鹿しい」と笑う方がいそうだが、歴史を見ると必ずしも否定出来ないように思う。
もちろん、相場だけに細かな値動きはあったけれど、極めて大雑把に言えば為替の歴史はドル切り下げの歴史だった。「スミソニアン合意」しかり、「プラザ合意」しかり。

そんな国の言う「強いドル支持」って言葉など、嘘くささを感じて仕方がないのは決して筆者だけではあるまい。

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::: 04/11/25(木)   「物議をかもす“株のマンガ”」   【鹿の角】 :::

2004/11/26

歳の話はあまりしたくないが(笑)、筆者もすでに30歳代の後半になる。

そのため、若いときのように漫画本を読むことはなくなった。昔、高校時代などは「少年ジャンプ」「ビッグコミック・スピリッツ」−−etcの発売日を待ち構え、食い入るように読んだものだが、ここ数年少なくとも雑誌ベースでマンガを読むことはない。
「ゴルゴ13」と「美味しんぼ」は単行本で集めているので、そのベースでは読みますけど。

いずれにしても、そんな調子で最近のマンガには非常に疎い筆者だが、聞くところによると「少年マガジン」というまさに“少年誌”で、なんと株式投資に関するマンガが掲載されているそうな。

自分で読んでもいないのに論説することは避けたいが、さらに聞けば、購読している一部市場筋による評判は極めて悪い。そもそも論として、「少年誌に株式投資のマンガを掲載するってどうなのよ」−−という道義的な問題はあるのだが、それを取り敢えずタナ上げしてもだと言う。

この話については、実際に一度読んでからまたコメントが出来ればしてみたい。
そうでないと、フェアではないと思うから。

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::: 04/11/24(水)   「“日本語力”の低下」   【鹿の角】 :::

2004/11/24

お読みになった方も多いと思うが、本日付の産経新聞の1面では「「日本語力」低下 4年制私大、国立さえ「留学生以下」お寒い大学生」−−などと報じられている。
サブタイトルは、「短大生35%中学生レベル」とさらに過激なものが付けられているけれども、内容を読んだら納得してしまった。そりゃあ、仕方ないっしょ。
しかし、産経はよく1面で報じたなぁ。エライ。こういうのって、地味だけど大きな問題だと筆者は思う。

ここでもう一度産経新聞報道に戻ると、「懐柔する」や「憂える」の意味を答える問題で正解率は実に“ゼロ”とされている。もちろん、誰一人答えられなかったわけではないのだろうが、それにしても目を覆いたくなるほどの惨状だ。

とは言え、これは大学生に限った話ではなく、社会人でも同じようなことが言える。
筆者が以前勤めていた会社でも、チェックを頼まれてアカを入れていた後輩の原稿を読んで、そのボキャブラリーの乏しさや慣用句の使い間違いに呆れるということが何度もあった。一般の方よりも活字に慣れ親しんでいると思われる、「記者」と言われている一部の人間ですらそんなものだ。

聞けば、前述した後輩某は本(小説)を読むことがほとんどないと言う(金融関係の本は少し読んだらしいが)。
それがすべての原因かどうかは別にして、“日本語力”の低下はそれこそ「憂える」レベルにあるのではないか。
良いか悪いかは別にして、筆者は入社当時、編集長から「出来るだけ上手い文章が書けるようになれ。そうすれば内容はなくとも人に支持される」−−などと言われたもので、現在でもそれに向けて出来るだけ努力をしている。まぁ、一朝一夕に文章ってヤツはうまくならないものですが(笑)。

なお、実を言えば筆者は「書く」こともそうなのだが、それ以上に日本語の「喋り」が下手な日本人の多いことが以前からとても気になっている。これはもちろん「照れ」や「緊張」などによるものを指しているわけではない。
大げさな言い回しになるかも知れないが、「国力の低下」というものを本当に突き詰めれば経済や金融、雇用ではなく、こんなところに行き着くような気がする。そうした意味において日本は危機に瀕しているのかも知れない。

P.S. 「文章」については過去に何回か思ったことを書いています。ご興味のある方は記事検索にて探してみてください。

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::: 04/11/22(月)   「物を書くと言うこと」   【鹿の角】 :::

2004/11/22

筆者のような仕事、ある種の「物書き」をしていると、読者からの反響というものは大変励みになる。
もちろん、「頑張ってください」などと良く言ってくれることがベストだが、たとえ批判的な内容であっても、それはそれで「読んでくれている証」なのだから実を言うとあまり腹も立たない。
そうした意味では、恋愛と一緒で「好き」や「嫌い」ではなく、「無関心」「無反応」と言うものが一番怖いとも言えるだろう。

ところで、先週の木曜日に当欄でスキーの話を書いたら、たくさんの方からメールをいただいた。当ホームページ開設以来の反響だったのではなかろうか。

実に嬉しいことなのだが、当サイトは為替・金融のサイトだけに、素直に喜んでよいのかと言うジレンマもある。
だって、その前に書いた「悩む証拠金会社(11日付)」や「地域性と証拠金取引(15日付)」などでは1つも反響がなかったのに。マジメに業界の話を書いたのに、さ。思わず愚痴のひとつも言いたくなると言うものだ(笑)。
と言うことで、相場が大きく動いているけれど、今日は当欄で為替の話を書くことを見送ろうと思う(笑)。

ともかく、話が若干横道にそれるが、筆者は物を書くという作業そのものが難しいとは思っていない。がしかし、下衆な表現になるけれど「自分だけが楽しい」「自分だけが面白い」という『オナニー原稿』でない、常に読み手を意識した「ツボにはまる」ものを書き続けることは極めて難しい作業であると思っている。


P.S. 18日のスキーの話について、【鹿の角】は「基礎派」、【馬車馬】は「レーサー」と書いたら、ある方から【TOKI】さんはなに派ですか?と聞かれた。
当人に確認をしたところ、「極楽派」−−とのこと。知っている方は、失礼だけど30歳代以上でしょうね(笑)。

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::: 04/11/19(金)   「東京タイムと東京為替レート」   【鹿の角】 :::

2004/11/19

本日、ある商品系の証拠金会社へと営業に出掛けたのだが、そこでとても驚いたことがあった。

対応に出られた担当者いわく、「自前でテクニカルを中心とした情報を出しています」とのことで、それ自体を卑下するつもりなどサラサラない。話の最後に週報などを手土産にいただいたのだが、事務所に帰り内容を見た瞬間に呆れてしまった。

実際にホンの一部を引用してみよう。
「18日のドル円相場は103.65円をつけて今年のドル最安値を更新」−−。
一読して、「103.65円と言うレートは今年のドル最安値だったっけ?」などと言う疑問を抱いたのは決して筆者だけではあるまい。何故なら、3月31日につけた103.40円が今年のドル最安値であるということがマーケットの“定説”になっているからだ。

どうして、こんな話になってしまったのか。前段の「103.65円をつけてドル安値更新」はウソなのか。
実を言うと、「103.65円ドル最安値」説も間違いではない。
しかしながら、これはいわゆる「東京タイム」に限った話。24時間取引のワールドレートを使用すると話はそうならない。

ただし、言うまでもなく為替市場は24時間、365日の取引。正確に言えば、土日もバーレーンのように中東諸国などでオープンしている市場は存在する。
それを「東京タイム」で区切る意味があるのだろうか?
商品や株式の場合には、キチンと時間で市場が区切られている。もちろん、夜間市場の存在するマーケットもあるけれど、連続性という点では疑問も残る。別物と捉えることが普通だろう。

いずれにしても、「103.65円ドル最安値」を前提に分析されたテクニカル分析など、その前提段階で信用出来ない。
そんな「基本」すら判っていない会社の為替取引と言うものに、強烈な不安感を覚えた筆者であった。

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::: 04/11/18(木)   「新潟地震とスキー場」   【鹿の角】 :::

2004/11/18

昨日の当欄で「円高見通し」を批判(?)した途端、急激なドル安・円高に見舞われ、相場観の悪さを痛感している筆者です(笑)。
【馬車馬】たちスタッフにも、「会社のグレードを落とすから、辞めてよぉ〜」と怒られてしまいました。深く反省・・・。
と言うことで、今回はまったく相場に関係のない話を(笑)。

以前にも書いたような気がするけれども、筆者は寒いのが大嫌いなのだが何故かウインタースポーツのスキーは大好きだ。たいして威張れることではないけれども、一応スキー指導員の資格も有しており、あるクラブにも所属している。
一方、新潟県在住だからというわけでもないが、【馬車馬】も大のスキー好き。もっとも、わたしは「基礎スキーヤー(教程では、去年からそういう言い方をしなくなりましたけど)」で、彼は「レーサー」と種族が大きく異なるのだが(笑)。

いずれにしても、徐々に降雪の便りが届くこれからの時期はスキーが楽しみなのだが、今年は例の新潟大地震の影響で上越方面のスキー場には営業が危ぶまれているところもあるらしい。
なんでもリフトを繋ぐ支柱が根元から揺らいで危険な状況だったり、隣接するホテルの窓ガラスがすべて割れた先もあるという。ともかく、莫大な修繕費が必要なだけでなく、かきいれ時である「クリスマス〜年末年始」には営業の間に合いそうもないとするスキー場は少なくない。もちろん、それなりの降雪があったとしても、だ。

筆者が毎年利用している某旅館のオヤジさん曰く、「スキー人口の減少が言われて久しいが、今年はドラマ(ラストクリスマス?・・・一度も見たことがありません)効果もあり、例年以上の集客を期待していたのに」−−とのこと。電話ながら、無念さがアリアリと伝わってきた。

筆者は高速道路の渋滞を嫌うため、正直言って関越道方面つまりは新潟方面にスキーに行くことがあまりない。いちシーズンを通して僅かに3、4日といった程度だろうか。そうした意味では、オヤジさんに不義理をしている気がしないでもないが、ともかく地震は本当にあちこちへと影響を及ぼしていることを改めて、感じずにはいられない出来事だった。

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::: 04/11/17(水)   「為替の相場見通し」   【鹿の角】 :::

2004/11/17

ここのところ大手のマスコミで「ドル一段安」を示す論調が多くなってきた。
本業である弊社のレポートで書いたため詳細は省くけれども、以下で2つの例を示せば一つは『日経金融新聞』で12日付けの1面トップで「米、ドル安容認に転換へ」と報じている。また、今週号の『日経ビジネス』では「変調ブッシュの経済、1ドル90円に備えよ」−−などと大々的に取り上げられている。

実は筆者は、短中期的(3〜6ヶ月程度)にはドル安・円高が続くにしても長期的(2006〜2007年に向けて)にはドル高・円安になると考えている。
理由を述べることは今回差し控えるが、取り敢えず結論だけを言うとそういうことだ。つまり、大手マスコミの論調とは逆と言っても良いかも知れない。

どちらか正しいのかは、まさに「神のみぞ知る」−−ところ。
しかしながら、為替を含む金融市場には「知ったら、(お)しまい」という格言があり、実際大手マスコミにそれらしい論調が出たら、それで流れは終わることも少なくない。
スグに結論の出ないことながら、いったいどちらに転ぶのか、筆者も当事者という立場を忘れて楽しみにしておきたいと思う。

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::: 04/11/16(火)   「紀宮さま御婚約と、そのお相手」   【鹿の角】 :::

2004/11/16

紀宮さまと東京都職員黒田慶樹さんの婚約が内定した。
新聞やニュースだけでなく、ワイドショーなどでも大々的に報じられていることから、よもや知らない方はいないだろう。

ところで、お相手である黒田さんの略歴だが、東京都職員になる前は旧三井銀行に勤めていたことが報じられている。
・・・と、ここまでは別に驚くことはないのだが、某紙に出ていた次のコメントで眼が釘付けになってしまった。と言うのは、たしか朝日新聞だったと記憶しているけれども、そこでは「三井銀行(当時)に入社、外国為替などの業務を担当していた」−−と報じられていたからだ。

エッ??まさか、もとは為替のディーラーだったの???

と思い、慌てて幾人かの「現役」or「OB」ディーラーに尋ねてみたら、バックオフィスと言うか、どうも事務的な仕事だったらしい。つまり、「売った」「買った」の仕事ではないようだ。
まぁ、容姿を見ても、ディーラーらしくないですけどね。だって、殺伐としていないもの(って、現役の方ゴメンナサイ・・・笑)。

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::: 04/11/15(月)   「地域性と証拠金取引」   【鹿の角】 :::

2004/11/15

ここのところはやや影が薄くなったけれども、一時期「地域性」がブームになったことがある。それに関するたくさんの書物も出版されていたことは、まだ記憶に新しいところだろう。

そうした「地域性」に対する筆者のスタンスは、「血液型(占い)よりは当たるけれど信憑性は低い」−−と言ったもの。つまり、あまり重きを置いておらず、平たくいえば信用していないと言ってもよい。

しかし本日、大手のある証拠金会社の担当者と話をしていた際、予想外に「やはり地域性はある」との話になり、大いに盛り上がった。
話題になった「地域性」とは、もちろん投資に対するスタンスであり、前述担当者いわく「為替証拠金取引がとくに嗜好される地域が実はあるんですヨ」−−。

それが、どこかと言うことについては担当者に「オフレコ」と念押しされたわけではないが、取り敢えず保留しておこう。お知りになりたい方にはメールでお問い合わせください。格安情報料にてご紹介しましょう(笑)。

・・・冗談はともかく、講演などのニーズがかなり高い地域は確かにあるそうだ。
その地域について個人的にチョッと気になったので、「FOREX PRESS」のイベント関連ニュースをチェックしてみたが、なるほどまだ「穴場」であるのかも知れない。

いずれにしても、事実とすれば「地域性」と言うのはまんざら無視出来ないのかも知れない。むしろ、営業や広告宣伝をする人にとっては、重要情報のひとつであるとさえ言えそうだ。

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::: 04/11/12(金)   「棒食べと口中調味」   【鹿の角】 :::

2004/11/12

「棒食べ」−−という言葉をご存知だろうか?
筆者も実は最近知ったのだが、いまどきの子供には、この「棒食べ」している子供が少なくないと言う。

筆者は幸か不幸かまだ独身。バツイチでもないので、当然のことながら子供もいない。
そのため、かなり無頓着なのだが、弊社【馬車馬】は1歳4ヶ月の愛娘がいるため、こうした情報にはとても敏感でまた詳しい。

【馬車馬】によると、普通のご飯の食べ方は「三角食べ」と言うそうだ(稲妻食べ、という言い方もあるらしい)。
これは例えば、「ごはん→おかず→ごはん→みそ汁→etc」−−と言うような食べ方を指す。口の中でごはんとおかずが一緒になり、さらに味わいが増すことは改めて指摘するまでもないだろう。後者については、「口中調味」と言うそうである。

筆者などは、この食べ方が当たり前だと思っていたし、なんの疑いも抱いていなかったが、いまの子供の多くが「三角食べ」をせずに、「おかず→おかず→みそ汁→ごはん」−−のような1品ずつ綺麗に食べきる「棒食べ(もしくは、ばっかり食べ)」をしていると言う。
もっともスゴイ例では、寿司屋でイクラやウニのような軍艦巻きを食べる際、まずイクラ(ウニ)を食べ、次に巻いてあるノリを剥がして食べ、最後に丸裸の酢飯を食べる、という手順をするらしい。

実際に見たことがないので俄かには信じ難く、どことなく「担がれている」感もしないのではないのだが、なんでも「残すわけではなく最後には全部食べきるので、食べ方を注意しない親も多い」【馬車馬談】とか。

繰り返しになるけれども、到底信じられない。
それでは「ごはん」でなく、「エサ」であるように思う。栄養さえ補えればなんでもよい、と言うような考え方はとても侘しいのだが。
筆者は、お箸がキチンと持てない人を見ると、つい気になってしまう古いタイプの人間だが、それとは別の次元でとてもショックを受けた話だった。

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::: 04/11/11(木)   「悩む証拠金会社」   【鹿の角】 :::

2004/11/11

昨日が異様に長かったので、今日は手短かに(笑)。

まだ確定したわけではないけれども、来年から為替証拠金会社に対する規制は明らかに厳しくなる。
それを前に(?)、他社への営業譲渡などもボチボチ見られるようになってきたわけだが、事業継続の先でも「電話以外」の方法による顧客獲得について各社とも頭を大いに悩ませているようだ。

シロウト考えからすれば、幾つか候補はあるわけで、例えば弊社のような金融関係のホームページに対するバナーを始めとする「広告宣伝」などもその一つ。
しかし、昨日うかがったある独立系の会社では、「金融専門誌や新聞などに掲載した広告宣伝はどうも効果が乏しい」などと指摘しており、別のやり方を現在模索中だと言う。筆者にも、幾つか意見を求められ、取り敢えず知っていることは包み隠さずお教えしたつもりだが、果たして少しでも参考になったのだろうか・・・?

非常にマジメな取引を行っている会社なので、筆者も少なからず肩入れしているが正直状況は厳しいだろう。
なにか上手い方法はないものか、と無い頭を絞っているのだが、なかなか良い知恵は浮かばない・・・。

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::: 04/11/10(水)   「侮れないウワサ」   【鹿の角】 :::

2004/11/10

先日、為替市場では「中東やロシアなど一部の欧州中銀が外貨準備に占めるドル資産の比率を引き下げている」−−とのウワサがあったようだ。
「本業」のレターで、それに関するレポートを出しているため、ここで詳しく述べることはしないけれども、問題はそれが「正しい」のか「間違っている」のかではないだろう。

何故そんなことを今更言ったのかというと、筆者にたびたびメールをくれるある個人の方が「程度の低いウワサ・・・うんたら」と書かれていたのが、ちょっと気になったから今回は敢えて取り上げてみた。
もしかしたら、そういう意図はないのかも知れないけれども、いただいたメールを読むとどうもウワサを軽んじているように感じられる。

しかし、あまりそう捉えることは危険であるまいか。
と言うのは、筆者はウワサでもっとも大事・重要なことを、「そのウワサで相場が動くか、動かないか」だと思っているからだ。
もう少し判りやすく言えば、仮に「程度の低いウワサ」であっても、それで大きな値動きを示せば決して無視出来ないものであると考える。

一例を挙げよう。
いささか旧聞になるが、10月21日の東京タイムに「ブッシュ大統領が脳梗塞で倒れた」−−とのウワサが台頭した。これは果たして「程度の高い(?)」ウワサだろうか?

もちろん、そんな事実はなく、また筆者の知る限り、もともとのウワサは前日のNYタイムに出たものと思われる。
これが、「なにを馬鹿な」で一笑されれば文句はなかった。決して「新しい材料」でもなかったわけだし。けれども、21日東京のドル/円相場はこのウワサから108円を割り込み、107円半ばレベルまで一気にドル安・円高が進行する起爆剤となった。そして、その後108円台はおろか107円台ですら、ちょっと遠いレベルに感じるものになっていることは、ご存知のとおりだろう。
つまり、この日のウワサは決して無視してはいけない材料だったとも言えそうだ。

無論のこと、毎回まいかいが必ずそうなるとは思われない。と言うより、むしろ相場に影響を与えないウワサの類の方が確率的には多いだろう。
けれども、頭から「程度が低いウワサ」と軽視することも、いかがなものかと思い、今回は敢えて逆説的に取り上げてみた。

今回は妙に長かったですね(笑)。お読みいただいた方に感謝します。

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::: 04/11/09(火)   「安全確実(?!)な為替取引」   【鹿の角】 :::

2004/11/09

当欄で指摘するまでもないが、為替証拠金取引に関するイメージはあまり良くない。無論これは一部悪徳業者によるところが大きく、業界全体にとってはとても残念なことだ。

ところで、昨日の夜、ある商品系の会合に出席した。
その席で改めて感じたのだが、株式でも商品でも良いが、そうした取引と比較すると為替ぐらい「値動きの乏しいモノ」はチョッとないのではなかろうか?

例えば、一時1バレルが50ドルを超えて大騒ぎとなった原油(価格)がある。ご存知の方も多いと思うが、これは先月後半に55ドル台の高値をつけたあと、先週末に掛けては50ドルを割り込み48ドル台へと達してきている。つまり、僅か2週間足らずで13%もの下落を辿っている計算だ。

こうした値動き、商品では決して珍しくないが、一部の株式でも良く見られる光景だろう。
もちろん大きなニュースがあったためではあるけれど、三菱自動車のように、今年に入ってからの数ヶ月で高値から最大で4分の1にまで減価するケースも少なくない。

しかしながら、一方で為替に眼を転じると、後者は無論のこと前者のような「急変動」ですらほとんどありえない。事実、為替のなかでも値動きが激しいものとして知られる英ポンド/円や豪ドル/円ですら、通常ならば率に直すとせいぜい2週間で5〜8%といった価格変動に過ぎない。お手元にデータのある方は計算されると良いだろう。
これがドル/円となると、言わずもがなだ。

とすると、本当は為替ぐらい価格変動が乏しく、「安全」かつ「堅実」な取引はないように思うのだが、いかがだろうか?
これを良く言えば「バクチ性が低い」わけだが、悪く言えば「取引の魅力に欠ける」とも言えそうだ。どちらが良いかは一概に言えない。好き好きもあるだろう。
ただし、ひとつ言えることは取引する業者選びだけは抜かりなく、慎重すぎるほど慎重にやってもらいたい。

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::: 04/11/8(月)   「業界団体と電話攻勢」   【鹿の角】 :::

2004/11/08

フロントページにも記述したように、本日から「FOREX PRESS」で連載コラムを開始した。
もっとも、お読みいただいた方には判るように、今回は「ご挨拶」だけなので実質的な連載は次回からということになるが。

さて、新連載が始まるごとに弊社ホームページにきてくれる新しい方も増えるので当欄も頑張って更新しなければなぁ、と思う。「プレッシャーに弱い」筆者だが(笑)、それはそれとして頑張りましょう。よろしくお願い致します。

ところで、証拠金会社に対する法規制が厳しくなることは新聞報道などを通じて周知のことだと思われるが、一方で個人投資家の方にそれとは別の安心感を与える目的もあってか、「ある業界団体」による勧誘が激しいとの話を聞いた。もちろん、これは「業界団体」から証拠金会社に対する勧誘であり、個人に対してのものではない。

具体的にはどうしたものかと言うと、やはり「目玉」、核的な存在となる著名取り扱い会社の名前が欲しいようだ。そのため、業界大手の取り扱い会社に対して、「業界に入りメンバーになってくれ」−−といったプッシュを連日のように掛け続けていると言う。
事実、筆者が懇意にしている某社では、それこそ煩いほど電話がある模様。

確かに「任意団体」ではあっても、「業界団体」に加わっているとなれば、それだけで心証は良くなるだろう。それを逆手に取られては元も子もない。
やはり、最後に頼れるのは悲しいかな自分自身であるのかも知れない。

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::: 04/11/5(金)   「モーニングサテライト」   【鹿の角】 :::

2004/11/05

市場に携わる方であれば、ウィークディの早朝に東京12チャンネルで放映している「モーニングサテライト」は見ていて当然の番組だろう。

しかしながら、この番組のウワサが芳しくない。視聴率があまり良くない、との話も聞かれており、一時は「放映打ち切り」の話までもが金融業界の一部で囁かれていたほどだ。

一体なにが原因なのか。
色々な意見があるとは思うが、取り敢えずキャスターを勤める本村由紀子さんに対して市場参加者からあまり好意的な声は聞かれない。
2週間に一度ぐらいの割合で番組に電話出演する筆者の知人は、「あの質問の仕方はなんとかならないものか」とよく愚痴をこぼすが、実を言えば筆者もほとんど同感だ。
前任者の槇徳子さんが抜群に上手かったということを差し引いても、あんまりだと思う。そもそも論として、金融に関しての知識がなさ過ぎる。

と言ったところで、不思議に思い経歴を調べてみると、なるほど局アナではないわけか・・・。「TSUTAYA J-ポップカウントダウン」などにも出演しているわけね。
大変失礼な言い方をすれば、なんで本村さんをキャスターに選んだのだろう?

もっとも、低迷する理由はそれだけではないようだが。
ともかく、あれはあれでコンパクトに金融情報がまとまっているありがたい番組なので、いち視聴者としては是非とも続けてもらいたい。頑張れ!テレビ東京!!

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::: 04/11/04(木)   「ブッシュ氏再選」   【鹿の角】 :::

2004/11/04

市場参加者のみならず各界から注目を集めていた米大統領選挙が2日実施された。

それに関する分析その他は「本業」のレポートに記載したので、ここでは書かない。
しかしながら、前回2000年のケースでは稀に見る大接戦となり、フロリダ州で得票の再集計が実施されるなど、選挙の勝者決定が一ヶ月以上もズレ込むといった前代未聞の結果になったことは記憶に新しいだろう。
今回、その二の舞になるとの見方も少なくなかったが、フタを開けてみれば懸念されたほどの混乱はなく、投票日の翌日に一応の決着を見たことは喜ばしいことと言ってよい。

結果はブッシュ氏の再選と言うことで、これが為替を中心に金融市場にとってポジティブなファクターであるかどうかはまだ判らない。しかし、前回のように一ヶ月にも及ぶ「政治空白期」が生じなかったことは少なくとも評価出来るだろう。

さてこれで、市場の眼は米ファンダメンタルズや株価動向などに移りそうだ。パターンどおりにドルが年末高を辿ることが出来るかどうかは、それら次第と言えるかも知れない。

P.S. 昨日の休日はお休みしましたが、米大統領選の結果にらみで早起きしたので眠いです・・・。いつもより短めですが御容赦ください。

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::: 04/11/02(火)   「ガンバレ新庄!」   【鹿の角】 :::

2004/11/02

日本ハムの新庄剛志選手は本当にスゴイと思う。
本日付の一部スポーツ紙によると、「新潟県中越地震の被災地への援助活動を計画、自費で数百万円単位の高額の義援金のほか、今オフ予定の各種イベントでも募金活動を行う意向を持っている」−−と言う。

阪神時代などは「チャラチャラしたカッコつけ」と思い、正直あまり好きではなかったが、今年になり見方を一変させた。日本では数の少ない本物のエンターテナーと考えるし、本当の意味での紳士だとも思う。「チャラチャラ」したファッションなどは、彼一流のパフォーマンスなのだろう。

そう考えを改めて最初の出来事は、少し古い話になるがイラクへの自衛隊派遣による家族の気持ちを少しでも労わろうと、本拠地札幌ドームの試合に「新庄シート」なる無料席を設けたと聞いたこと。障害者の方に別途シートを用意するなど、似たようなことを別のチームで実施している選手も何人かいるようだが、ともかくなかなか簡単に出来ることではない。

そして、スポーツ紙などでもたびたび取り上げられているように、ファンを盛り上げるためゴレンジャーのマスクを被って練習したとか、オールスターゲームでのホームスチール、ダイエー戦でサヨナラ本塁打を放つも走者追い越しで記録は短打に−−など、その快挙(怪挙?)は枚挙に暇がない。
本当に野球が好きで、またそのファンをも大事にしているのだと思う。持ち上げ過ぎを覚悟でいえば、「記録よりも記憶に残る」という意味も込めて、かつての長嶋茂雄さんを彷彿させるように思うが、ファンの方としては一体どうだろうか?

人材流出や様々なゴタゴタなどを含めて日本野球界の地盤沈下が指摘されて著しい。
けれども、新庄選手のような人材がいるかぎり、先々そう暗いわけでもないように思われる。

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::: 04/11/01(月)   「2つの新聞広告」   【鹿の角】 :::

2004/11/01

業界人としての恥を晒すようだが、筆者の自宅は読売新聞だけを購読している。
金融業界の人間でなくとも日経新聞ぐらいは読んでいるものと思うが、事務所で取っているからと自宅での購読は見送っている。早い話、ケチなのだが(笑)、それはともかく筆者は月曜日に日経新聞を3日分まとめて読むと言うことが日課になっているわけだ。

そのため、往々にして月曜日は「話題」に乗り遅れることも少なくないのだが、先週末から今週初めに掛けては「読売新聞」を読んでいたが故に興味深い広告2つをチェックできたので、それをご紹介してみたい。

うち一つは、先週金曜日(10月29日)の「政府広告−金融庁」がそれになる。これは1面左隅に出ていたものだが、気が付いた方は意外に少ないように思うがいかがだろうか?
掲載されていた内容を記す前に、「外国為替証拠金取引の際にはご注意を!」−−とタイトルを書けば多くを語らずとも、想像がつくのでは。ワザワザお金の高い1面でご丁寧に知らせずとも良いように思うが、そこがやはり「お役所」なのだろう。

一方で、その2日後の日曜日、10月31日には『トレイダーズ証券』が1ページの全面広告を打っており、これにはとても驚いた。もちろん中面ではあるが、こちらは金融庁以上にお足を使用したことに間違いない。

いずれにしても、ご存知のようにこれから少しずつ、為替業界に対する規制が厳しくなってくる。電話での営業にも一定のシバリが掛けられるとなれば、新聞などで宣伝広告を打つしか積極的な方法も出来なくなってくるのかも知れない。もちろん、その反面で広告を掲載してもらえるかどうかと言う問題もあるのだが。
ともあれ、手元の資金がないとそれすらも行えなくなるわけで、その点からも生き残る業者はやはり限定的と言えそうだ。一説には50社程度とも言われているものの、それもヤムナシの状況にある。

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