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2008年09月08日
■「行って来い」

あの「カトリーナ」以上といわれたハリケーン「グスタフ」。メキシコ湾岸の石油精製施設への被害を予想してこのところ下落していた原油相場が上昇。災害の影響を懸念してアメリカも大騒ぎとなり、「カトリーナ」の二の舞は踏まないとばかりに避難勧告を徹底し、あのニューオリンズがゴーストタウンのようになっている映像が流されていました。

フタを開けてみると、「グスタフ」は急速に勢力を弱め、肩透かしを食らったようでした。
原油相場も反落しています。

月曜のドル円相場はこのハリケーン以外にも、売り材料が山積でした。月曜早朝にでた「英国は60年で最悪の経済危機」との英財務相発言報道。ポンドの売りは対円での急落にも繋がりました。週明けアジア早朝の薄いマーケット。越週した証拠金取引ポジションのマージンコールめがけて一直線。掛け算通貨ポンド円の足の速さが顕在化したと言ってよいでしょう。

前週から、ロシア問題などもあり各国に分散投資されていた資産のレパトリエーションが流れを作ろうとされていた中、この動きは狼狽的な動きとなり、クロス円に押されてドル円も一気に108円を割り込みました。

確かにドルの地合いは弱いものの、リパトリの流れで資産が回帰するところはその多くがドルでもあるわけで、ドル円に関して言えば下値は支えられる形にもなります。グスタフを材料にしたドル売りが巻き戻せば火曜日に元の水準まで回復してしまうのも致し方のないところでしょうか。



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