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2008年09月01日
■「鉄の女」

「鉄の女」と称され、以後女性政治家の代名詞にまでされているイギリスの元首相、マーガレット・サッチャー氏が認知症を患っているという報道が流れてきました。
記事によると、このほど長女のキャロルさんが出版した回想録にて2000年頃から認知症の症状が始まっていたことを明らかにしたとのことです。
80年代を代表する政治家であり、おそらく20世紀を代表する政治家のトップテンに挙げられるであろう人物も在任期間12年の激務の連続はやはり想像を絶する負荷だったのでしょう。
心よりお見舞い申し上げます。

聞けば御歳82歳とのこと。なるほど自分も歳をとるわけだと思いました。
日本で女性に参政権が認められたのは戦後のこと。その後も女性の社会参加は様々に制限され、男女雇用機会均等法が制定されてからもわずか20年程度しか経っていません。
この間のキャッチアップのスピードはさすがに目を見張るものがありましたが、残念ながらまだまだ一部の女性が言葉は悪いですが客寄せパンダのように採りあげられている。そんな域をでてはいないような気がします。
また、男女共同参画社会を目指す動きに女性達自身の意識がついてきていない部分も多分にあるように思います。

アメリカでも初の女性大統領が誕生か?というところまで来ました。こうなるまでにはやはりある程度の時間をかけて社会を熟成させる必要があるでしょう。「電子レンジでチン」と言うわけには行かないでしょうし、そのような性急な動きはかえって悪影響をもたらしかねません。

あせることなく時間をかけて、いつか日本初の女性総理大臣が生まれ、「日本のサッチャー」と呼ばれる日が来ることを夢見ていたりします。



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