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2008年03月10日
■「行っちゃいました・・・・・」

先週は、出てくる指標が悉く弱く、アメリカのリセッション懸念を増幅させ、AIGの大幅欠損報道からモノラインを巡る不安感が再燃、先行き不安感が支配しました。

更にバーナンキFRB議長の議会証言は、今後の再利下げにも柔軟な姿勢で臨むというものでした。
金利の操作についてはこれまでやや催促相場に追随している感のあった対応への不満も聞こえてきました。ひょっとするとそんな不安を払拭するといったニュアンスが強かったのかもしれません。
ところが市場は更に悪いシナリオを想起しながら進んでしまったようです。

どこまで下げるのか?実質金利がマイナスになるかも知れないぞ。こんな不安材料と認識されてしまったようです。

既に各方面で語られているように金融政策のみでこの景況不安を払拭することは出来ません。その為に景気浮揚対策が議論されているわけですが、その内容が出る前に不安心理を悪化させるわけには行かないですし、当面手を打てる金融当局としては、不安心理の沈静化に腐心するというのが素直な発想だと個人的には思いますが。

でも、結果はネガティブ方向に受け止められているようですから仕方がない。

ドル円は目先2005年1月の101.65をポイントにするでしょう。「金曜の104円ミドルを割り込んだ時点でもショートポジションが溜まりすぎた感じがなかった」という市場関係者からのコメントもあり、むしろ反発してきたポイントでは売り遅れのオファーが頭を抑えてしまうことになるでしょう。
月曜、102円台を示現するとオプション絡みのドル買いにぶつかったようですが、どうも長期為替のオプションスキームが出回っていたようです。となるとおそらく100円付近には新たにノックアウトが増産されるでしょう。これも下割れのリスクとなりますのでご注意ください。



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