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2008年03月03日
■「右往左往」

ドル円相場は相変わらずレンジの上下を行ったり来たりです。108円半ばを上抜け切れず、ポジションが傾いたおあつらえ向きのタイミングでドルにネガティブな話題が市場を走り、107円台割れを攻め始める。
107円割れを責め始める頃には市場はドル売りモードとなってショートポジションが溜まりだす。するとドル売りのきっかけとなったネガティブ材料がかき消されるようなニュースが飛び出し、ショートカバー。

先週の金曜日のNY市場でもそれは繰り返されました。モノラインの一社AMBACへの救済策が週明け早々にも発表されるとのニュースが流れると相場がガラリと色を変えてしまいました。別に救済策が打ち出されたという確報ではありません観測です。
追い討ちをかけるように月曜のNY市場ではS&PがAMBACとMBIAの格付けをトリプルAに据え置くと発表。既にショートカバーが始まっていたドル円は108円台にしっかりと乗ってきました。

火曜の東京では108円ミドルを上抜け出来るかに注目が集まりましたが、仲値を過ぎても108円でのもみ合い。昼過ぎにAMBACの救済額は少ないとの観測記事が広がり始めたのをきっかけにロングポジションの投げ売りが始まり上抜けはお預けとなりました。

とにかく方向が定まりません。観測記事や市場の噂といった柔らかい情報に右往左往しています。不安を解消し切れないジレンマ、切るに切れない含み損を抱え続けている事実。決着がつくまでにはまだまだ時間がかかります。

話は変って大統領選、スーパーチューズデー以降快進撃を続けるオバマ氏。3月4日のテキサス、オハイオの大票田で雌雄を決することになるかもしれません。ここにきて劣勢のヒラリー勢はこれまで封印してきたオバマ批判をあからさまにしています。ここに来ての批判キャンペーンが効果的とは思えませんが、最早なりふりかまっていられないところまで追い詰められていると言うことでしょう。3月4日にヒラリー氏が勝ってもその先の長期戦が待っているだけ。ここで決まらねば民主党は本選が厳しくなるかもしれませんし、ソレを踏まえての最後のキャンペーンなのかもしれません。



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