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2007年11月26日
■「寒くなりましたね」

ドル円が110円を割り込んだものの、底割れをすることなく一時111円後半まで上昇した先週の相場でしたが、シカゴ先物市場のポジションを見ると、先週の上昇は積みあがった円買いポジションの調整といったイメージが浮かんできます。

実際、111円後半を推移していた状況下、上抜けを意識して買い上げる参加者は少なく、むしろ112円手前で戻り売りを待つ参加者が圧倒的に多く見られました。
季節的にも11月末は海外の多くのファンドが年度末となることもあり、手仕舞いのオペレーションが大勢となります。またサブプライムの問題を完全に払拭できる状況にない中では、たとえドル円だけでもドル買いを積み上げるオペレーションは慎重にならざるを得ません。

今週は、木、金とアメリカ日本が祝日を迎えること、目立った指標の発表もないことから、調整色の度合いが強いマーケットとなりそうです。
さらに、中東でのドル資産離れの話とドルにはアゲインストな話題も出ており、軽々にドルを買い戻せる地合とはなりそうもありません。先週も出ていたようにこれまで上昇一途のコモディテイや資源国通貨も調整売り、株式市場は相変わらずの軟調地合であり、これらの資金のドル回帰との綱引きに終始しそうです。

欧米は今週のサンクスギビングデイを境に、一気にクリスマスムードとなり、クリスマスホリデーを取る参加者が増え流動性も低下し始めます。故にプライスが飛び大きく動くこともありますが、ソレを期待しての逆張りするのはちょっと他力本願が過ぎるでしょう。とはいえプライスの飛ぶ相場で順張るのも我々には容易ではありません。

リスクバランスを考えると、逆らわずに調整に乗って、自身のポジションも一旦軽くしても良いのではと思います。これからの1ヶ月は無理に突っ込んでも懐を暖かく出来る可能性は低い季節です。

急激に冷え込み、周囲にも風邪をひいている人が多くなっています。どうも今年の風邪は長引くようです。なんか年末のような文章になってしまいましたが、風邪などめされぬようご自愛ください。



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