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2007年06月04日
■「二つの死を悼む」

週初、イギリスとアメリカが休場ということで実に静かな相場で始まりました。そんな東京は二つのニュースで持ちきりとなりました。

ZARDのボーカル坂井泉水さんが療養中の病院内で転落死。彼女が子宮頸癌を患っていたこともその後の闘病生活も全く知りませんでした。彼女の曲に励まされ、癒された人は多いと思います。私も一ファンとしてショックです。美人薄命とは誰が言い出したのか知りませんが良く言ったものです。
転落の経緯等に憶測が飛び交ってはいますが、復帰に向けて懸命なリハビリ、創作活動をされていたとの報道もありました。真相はどうあれ静かにご冥福を祈りたいと思います。

昼過ぎには政界にも大事件です。松岡農水相が自殺未遂で重体。その後死亡との報道。
事務所費疑惑では一本5000円の「○○還元水」とマスコミに揶揄され、「緑資源機構」関連団体からの献金疑惑なども一部で囁かれるなど批判の矢面に立たされていました。
これまで一貫して「やましいことはない」と主張し続けていたにも関らず、なぜこの時期に死を選んでしまったのでしょうか。
長年、政治の中枢にいた精神力をもってしても耐え難い程の窮地にあったのでしょうか。
「死をもって身の潔白を証明」しようとしたのならそれは間違っています。彼をこれ以上糾弾することは確かになくなるでしょう。しかしそれは矛を収めるのではなく矛先が変るだけの効果しかないでしょう。
真相が明らかにならなくなっただけ様々な憶測だけが広がってしまい、政界の混乱だけが残ってしまいました。おそらくご本人の遺志とは真逆の事態だけが残ってしまったのではないでしょうか。

疑惑の真相も自殺の真相も明らかになることはないでしょう。いずれにしてもこんな不透明なことがまかり通るような世の中であり続けることが無いようにしたいものです。
そういう世の中にしていくことがせめてもの故人への餞となるような気がします。
ご冥福を祈り  合掌。



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