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2007年04月30日
■「日本はGWを控え、世界もメーデーの連休を控えた週」
先週はG7のノーサプライズから円安でスタートしたものの、中国関連のニュースをきっかけに円が買い戻され一時117円台を示現しました。
G7を受けて円売りにやや安心感が醸成されたのは確かです。しかしあまりに発射台が高すぎたのでしょう。ユーロ円は160円、AUD円は100円目前。この水準を確信的に押し上げるのは難しかったものと思います。
その意味でも中国のGDPの高数値、利上げ観測は、人民元高、アジア通貨としての円高という連想を走らせて円安調整させるきっかけ作りになったようです。
実際、GDP発表後の相場は底を打ち、再び円安方向に流れました。材料出尽くし感が支配した展開となったわけです。
この中国の発表を受けた翌日のハンセン指数が上昇したことがこれに止めを刺した格好です。
さて、今週は日本がGWを控えた週となり本邦実需が前倒しで動く一方で、機関投資家は動きにくかろうとの観測があるなかS&Pが日本国債の格付けを上方修正と発表。
発表時点の東京では反応も限定的でしたが、海外勢が参入し始める頃になると素直に円の買い戻しが加速し、短期筋のストップロスを巻き込みたい円相場は下落しました。
しかし、それでも今週に関しては先週の安値を下回って円高が進行するには材料的に弱いと思います。このS&Pの格上げにしても、バブル崩壊後ジャパンバッシングの如く下げられていった格付けがようやく1ノッチ上げられたに過ぎないと現段階では思っているからです。
ただもう少し長いスパンで見ると、この格上げが円安基調の流れを変える予兆となる可能性はあるかもしれません。夏場ごろを境に変化が現れても対応できるだけの心構えは始めたほうが良いのかも知れません。
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