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2007年04月16日
■「G7までは新規参入は控えて吉か」
イースター前のグッドフライデーで、アジアの一部を覗いて殆どの主要市場が休場であった先週金曜日、アメリカでは雇用統計が発表されました。非農業部門就業者数は市場コンセンサス14万人に対して18万人。さらに、1月、2月分の数字も上方修正され、アメリカの雇用活動が極めて活発であることを示しました。
FRBが金利引き上げを止めて据え置きを続けていること、サブプライムローンの影響を重く考える雰囲気から、アメリカ景気の先行き懸念が燻り続けていましたが、この雇用統計がかなりその空気を後退させたことは間違いないようです。
実際、各方面で出されているFED金利の予想がこぞって変更されています。年内3回程度の利下げを予想していた先が2回に修正したり、6月から利下げをスタートと予想していた先が9月スタートと修正するなど形は様々なようですが、いずれも当初の想定以上にアメリカ景気の足腰がしっかりしているぞと認めざるを得なくなったということでしょう。
しかし、いずれの機関の予想も指摘するように、問題点が解消されたことによる修正ではなく、思ったよりソフトランディングが順調に進みそうだということである点には留意しておきたいと思います。
今週末にはG7が控えています。市場の注目はこのイベントへとシフトしています。金曜の米雇用統計を受け、既に静かに復活している円キャリートレードの勢いが強まるであろう中、G7の声明は前回同様円安への懸念をある程度盛り込むことになるものと思われます。
AUD、NZD、EURといった通貨の対円相場の水準をみれば、更に突っ込んだ文言となるかどうかが注目されるところです。
個人的に、これら3通貨の対円相場には警戒が必要に思われます。G7前に新しい円ショートポジションを作るのは控えておきたいです。G7後に更に円安が進む方向が出たとして、そこから流れに乗っても遅くはないと思うからです。
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