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2007年04月02日
■「期末を控え波乱要因あるものの基調はレンジ」

いよいよ期末の週を迎えました。ここ最近のドル円は118円ミドルを上抜けられずにいます。
チャートを見ても日足の一目雲の下限がこのレベルにしっかりと横たわっています。期末を控えた本邦の円買い需要も厚く、これをブレイクしていくのはかなり難しそうです。

FRBの声明が「中立」を示したことで、このステージでの米金利下げ期待とサブプライムローン問題からのドル売りが収束したように感じます。本来ならば、米景況感の低下という将来への不安を明示したとも解釈できるはずですが、その懸念をむしろ市場が先行して動き、FRBが予防線を張ったことで先行きへの警戒感を和らげる格好となったようです。

世界の株式相場が底を打ち回復している点、ドル円の下げ止まりも市場が再びファンダメンタルズと金利差へとシフトし始めたことを表しているように思います。
実際、これまでリスクリダクションの要因とされてきたものは、サブプライム問題にしてもその問題自体の内包するリスク以上に市場が警戒感を強めた結果でるという点に関しては先週も述べたとおりです。

とはいえ当面季節要因も絡み、V字回復するとは申しません。上述の通りドル円の118円ミドルは依然として厚い壁です。さりとて下値リスクが沈静化したことでいずれは上値をブレイクする方向で流れると見ておくべきでしょう。同じタイミングでドル円のロングとショートをポジションメイクしたとして、この膠着相場で時間の経過と共に苦しくなるのはやはりショートのポジションであり徐々に再浮上の力が溜まってくるものと考えています。

ユーロドルに関してはユーロの上昇が沈静化しましたが、ドル円とは逆に調整局面と見ているようです。
市場参加者によると1ヶ月のユーロコール買いのオプションが良く出会っているそうです。目先の需給としては、1.33ミドルを中心に戻り売りのオーダーが集まっているようですが、この水準を天井に下落シナリオを描く人よりいずれ上値をブレイクすると見る向きが増えているということのようです。週ベースで入るならショートメイクの方がワークしそうですが、キープしすぎるのは危険と思われます。



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