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2007年03月05日
■「動きそうも無いです・・・・・」

先週20日時点でのIMM通貨先物ポジションは、案の定、前週の大幅な円ショート、ドルロングが手仕舞われていました。またそれ故にその後決定された日銀の利上げに対して円売りが進んだものと思われます。
単純化しすぎた見方であることを重々承知の上で書かせていただきますが、先週21日からの円ショートのコストを考えれば、月曜朝からのドル円、ユーロ円の頭の重さやその後の下落傾向はこれらのポジション調整(利食い)の動きがメインであったと思われます。

今週はGDP速報を初めとしてアメリカの経済指標の発表が多く控えています。これで2日に雇用統計が間に合っていれば、円に関する材料出尽くし観もあることから新たな相場展開を期待するには良いタイミングだったかも知れません。
しかし、残念ながら雇用統計は来週の金曜日ですので、今週はポジション調整の動きに止まるものと考えます。

既に各方面でも書かれている通り、国内にあっては投信設定が月末に依然として花盛りのようですし、この存在は週半ばでの相場水準からの下支え要因として機能するでしょう。
アメリカの指標にネガティブな数字が現れたとして一時的に下落しても、120円割れから投げ売りとなる前に、再度の円ショートメイクが湧いてくるものと考えます。

ユーロの先物ポジションも20日時点でロングが積みあがっており、先週半ばからの下げおよび週末の上昇を見ると、週明け時点ではほぼ同程度のロングが出来上がっているものと思われます。してみるとユーロの上値も突っ込んでまで追いかけにくい状況でしょう。



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