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2007年02月19日
■「G7が終わりました」

G7が終わりました。声明にはやはり円に関して直接的なコメントは盛り込まれませんでした。これを受けて週明け(日本は休日)のアジア・オセアニア市場では、短気筋を中心に薄いマーケットの中、円売りで始まりドル円は一時122円を超え、ユーロ円も史上最高値を更新する形となりました。

しかし、ユーロ円をはじめとするクロス円は既に高値にありすぎました。また既に先週のうちにG7でのこの結果はあらかた織り込まれていた為むしろこの水準は売りオーダーがしっかりしており頭打ち。欧州時間には弱い指標を受けてポンドが下落。これにつられてクロス円も失速となりました。

声明文にはかなり遠まわしながら円安を意識したコメントも盛り込まれていました。日本の景気は回復基調にありこうしたファンダメンタルズを無視した形でのポジション取りを継続し続けることに警鐘を鳴らしています。おそらくこれが精一杯であったのでしょう。この程度では現在の絶対的な金利差を捨てることは難しいでしょう

G7を境に相場の流れを一気に変えることは出来ませんでしたが、さりとてG7は日本の景気が上向いていることを共通認識としたことは事実であり、弱いながらも警鐘を鳴らしたことで市場としても無警戒に円を売りまくることは難しくなったと思われます。

当面はじわじわと円安方向に推移するものと思われますが、その糊代はそれ程残ってはいないかも知れません。高値警戒感もあり暫くは目に見えるほどの進展は無いかもしれません。この水準に目が慣れてきて、123円半ばから125円あたりを示現するならそこからは政治相場が始まるかもしれません。

まあ現在の水準からはまだ離れていますから慌てて円ショートを手仕舞ったり、円ロングにする必要はさらさらないと思いますし、警戒感から下押しがあるならそこは拾っていって良いのではないかと思っていますが。



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