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2007年01月15日
■「今年もよろしくお願いいたします」
新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
相場はクロス円がストンと落ちております。商品市場の下落が高金利通貨の下落を誘発し高値圏に張り付いていた通貨が芋づる式に売り込まれています。円に目を向ければ年が改まり金利引き上げの観測が頭をもたげ、円キャリートレードの手仕舞いへの連想。金曜日の米雇用統計では非農業部門雇用者数が16.7万人と市場予想を上回り、11月のリバイスも15.4万人と上方修正され各通貨でドルが買い戻される展開となりました。
影響の大きい順に挙げると、商品相場、雇用統計、円金利観測といったところでしょうか。
米金利の打ち止め観、これまでの米景気を支えてきた住宅市況の鈍化からくる住宅バブル崩壊懸念で商品相場や高金利通貨へと流れていた投資資金の巻き戻しが始まっているようです。
商品相場は原油にしても金属にしても産出コストがベースにあるので市場の流動性から急騰急落はあるものの逆にレジスタンス、サポートレベルは比較的堅い市場のようでして、高値圏ではどうしても売り込まれるようです。そこに米景気懸念を和らげる数字です。雇用者数の内訳でも住宅市況を反映し住宅関連の雇用者数はマイナス。しかしこれを上回るサービス業関連の伸びが、米景気の牽引役のバトンタッチがかなり順調になされていることを裏付けた形となっています。
この結果、主要通貨の力関係は、USD>JPY>AUD、GBP、EURといった図式となっており、確かにクロス円の下落が大きかった為にドル円も下落はしておりますが、ドルの強さがドル円の下値を堅くしてしまいそうです。またこれも何度も指摘しておりますが、円の利上げ観測が出ても所詮は低金利の水準がやや引きあがるに過ぎず、円自体が円買いを主導することはまだまだ先のことのように思います。
クロス円の下落がどこまで続くか次第ですので、しばらくドル円は静観して、手を出すならクロス円。出来ることならユーロドル、ポンドドルといったストレート通貨ペアでポジションメイクと行きたいところです。
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