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2006年12月04日
■「トキの囁き(負け惜しみ)」

感謝祭前にして勝負アリって感じでした。決算を控えてのポジション調整、その下落を拾いに行く短期筋。そして何よりもユーロドルの急騰からドル全面安。これが一番痛かった。

117円を割れてからは私と同じように117円前半からドルを買い下がった参加者が堪らずにロスカットに走り、IFOの予想外の好調な数字にユーロ買いドル売り。あれだけユーロドルが急騰していてはドル円も堪りません。

週明けの市場は東京が入る前のシドニーでユーロドルが60ポイント近く窓を開けてオープンしており一時はどうなることかと思いましたが、かろうじて東京時間中に窓埋めは完了したようです。ドル円もユーロドルにつられてシドニーは下攻めで始まったものの116円台を回復してきました。

ドル円に関しては今回の3円の下落で、相当ポジション調整は済んだ観があります。国内ではボーナスシーズンを見越した投信の設定も予定されており需給バランス的にも115円を割り込む材料は乏しいと思われます。しかし、今回のドル円の下落は決してドル円でのポジション調整がメインで起きたのではなく、ユーロドルの急騰に始まるドル売りの流れにあったことは頭の隅にとどめておく必要がありそうです。

ユーロドルやユーロ円の上にあったストップロスはあらかた掃けたようですので、そう簡単には上昇しないと見ていますが、東京の状況だけで見切ってしまうのはさすがに怖いです。

しかし、懲りもせず、ドル円は115円台ロングメイクで望みます。週足の一目雲の上限が114円80銭付近であることからこの付近までのリスクは織り込む必要があるかもしれません。
基本的には115円ミドルを割り込めないと踏んでいますが、もしもこの水準を割り込み市場のセンチが円高に傾いてもその時こそドル円底打ちのサインと考えます。

勿論、あっさりと115円割れて雲の上限水準を割り込んでしまったらメイクが早すぎたのだと一旦あきらめます。

今週は115円割れをトライする動きも十分想定可能ですからショートメイクで入ってサクサクと利食いというのもワークするかもしれません。ただし間違っても円高への相場転換とは考えないほうが良いと私は思います。



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